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「ザ・マジェスティック」。1925年にベトナムのサイゴン(現在のホーチミン市)に建設され、今でもその名と歴史を受け継ぐコロニアル様式のホテルと同じ名前のレストランが、東京の青山にある。このレストランは、ベトナムの「ザ・ホテル・マジェスティック・サイゴン」と正式に提携し、日本で初めてその名前を使うことを許可され、同ホテルから招聘された女性シェフのハン(Hang)さんが腕をふるっている。 「この店の料理を始めて食べた時、『本物のベトナム料理』だと感じたのです」と語るのは、マネージャーの齋藤裕之さん。もともと10年以上料理人として厨房で仕事をしてきた経験を持つが、次第にアジア料理に興味を持つようになった。中でもベトナム料理に惹かれ、まずは大手のベトナム料理店に転職。その後、さらに別のベトナム料理店へと移った。しかしベトナム料理に触れはするものの、店によって味や作り方が異なり、「どれが本当のベトナム料理なのだろうか?」という疑問が逆に湧くようになったという。そしてベトナム料理の奥深さに気付いた彼は、オープンして間もなかった「マジェスティック」に客として訪れ、ハンさんの繊細でやさしい味の料理に感激。ぜひ働きたいと申し出、その数か月後より店で働くことになった。 この店、齋藤さん以外のスタッフ全員がベトナム人。そのため料理のほか、ベトナム人や彼らの文化を知る上でも非常に勉強になるという。 「時々お客様から『ベトナムで食べたあの料理が食べたい…』などのリクエストを頂くのですが、彼らはササッとその料理を作ってくれます。ベトナム人にとって難しいことではないらしく、そんなことができるのも、この店、このスタッフの魅力ですね」と、彼は語る。 「ベトナム料理は一見シンプルに見えますが、絶妙な味の積み重ねやバランスでできていて、実は手が込んでいる。どの料理も同じ様な調味料を使いますが、そのバランスを変えると全く違う料理になる。そんな奥深さがベトナム料理にはありますね」。 いつかは独立して自分の店を持ちたいという齋藤さん。そこで現在はフロアや経営の責任者を担当し、サービスや経営など、料理だけではない、その夢に必要なさまざまな勉強をしている途中なのだと教えてくれた。彼のような人が増えていくと、日本のベトナム料理業界はこの先、大きく発展するのだろうと、私はとても嬉しくなった。 <RESTAURANT DATA> 【忍さんのひとくちコメント】 文=伊藤忍(ベトナム料理研究家) (2008年10月号/2008年10月17日 金曜日 11:15 JST更新) |
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