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「まだ、発酵が浅いかもしれませんが…」と出してくれたのは、地元で獲れるカワツ海老から作った「マムトムチュア/Mam Tom Chua」(海老の発酵塩辛)。これはゆでた豚肉といっしょに野菜で包んで食べる。自家製のマムトムチュアは海老の旨みが効いていてフレッシュな上、いっしょに食べるゆで豚や野菜のおいしさを引き出してくれる。次にいただいたのは豚の胃袋を煮た「ファーラウ/Pha Lau」。現地風に白ごはんにおかずをのせるスタイルの牛肉とたけのこの炒めだが、どれを取っても、ベトナム料理を食べ慣れている人も大満足の料理ばかりだ。 このお店、偶然にホームページを見つけて興味を持ち、長い間行ってみたいと機会を狙っていた。その後、たまたま神戸に遊びに行く機会があり来店したところ、料理も手が込んでいて「どういう方がやっているのか」と気になっていた。 このコーナーに登場するお店のほとんどは、知り合いからの紹介や、いろいろな縁で偶然につながって取材することが多い。そう考えるとツテもなく、突然お店にお願いをしたのはこの店が初めてかもしれない。しかし、後から分かったのだが、お店の方は私が初めて来た時のことを覚えていたそうだ。 ここは永原清治さんと奥様の恵子さんのご夫婦で切り盛りしている10席程の小さなお店。奥様の恵子さんは以前、工業デザイナーをしていたが、1998年、1人でベトナムを訪れた際、料理が非常に口に合うことに感激したそう。そこで大井町にあるメコンセンターで料理を習い始めたのだが、当時そこで講師を務めていたのが、以前ご紹介した渋谷にある「ブーゲンビレア」のホア(Hoa)さん。その後、ホアさんのお店で修行をさせてもらい、料理を学んだという。 清治さんも奥さんと同じく、最初は別の仕事をしていたが、タイ料理に興味を持ち、仕事を変えたのだとか。お互い料理の仕事をはじめた後に知り合い、「2人でベトナムとタイ料理のお店をやろう」と結婚、2004年に同店をオープンした。タイ料理は恵子さんが清治さんから教わり、現在料理は全て奥様が、フロアは旦那さんが担当しているそうだ。 「小さなお店なので、1日にたくさんの方はおもてなしできないのです」と恵子さんは話すが、小さいお店だからこその気遣いが非常に感じられた。そのためリピーターが多いというのも納得。私もしっかりとお店の魅力を感じて、リピート客となっていたわけだ。 <RESTAURANT DATA> 【忍さんのひとくちコメント】 文=伊藤忍(ベトナム料理研究家) (2008年8月号/2008年8月20日 水曜日 11:54 JST更新) |
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