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「大阪に連日満席でなかなか予約の取れないベトナム料理店がある」。 そんな噂を聞いたのは、私が丁度ベトナムに移住した8年前の事。関東在住だった私は関西の情報は殆ど知らず、ベトナムで関西出身の日本人からそんな噂を聞いたのだった。その後、4年近くベトナムで暮らしていたため訪ねることはできなかったが、ベトナムから帰国後も、相変わらずその噂を耳にしていた。 その店「AN NGON(アン・ゴン)」は、今年でオープン10年目を迎える。ベトナムを放浪していた現在の社長と、ベトナム料理修業に出ていた総料理長が現地で出会い、意気投合して店を始めたと言う。そして今では大阪で、いや関西で1番有名なベトナム料理店となった。 厨房はベトナムで修行した日本人総料理長とベトナム人コックで切り盛りしている。日本だからと妥協せず、本場に忠実な食材、味付け、調理法が同店のこだわりだ。メニューも定期的に総料理長が現地に出向いたり、ベトナム人シェフが帰国した際に新メニューを持ち帰るなどして発展させてきた。私が取材に訪れたときも、総料理長は新メニュー開発の為、ベトナムに旅立ったばかり…と聞いた。 メニューは南北の有名ベトナム料理を殆ど押さえ、デザートの種類も豊富。メニューブックを眺めていると「アン・ゴンの名物料理」、「マム(発酵調味料)料理」、「辛味料理」、「食感を楽しむお料理」などと書いてあり、非常にわかりやすい。「私、このチャーカーラヴォン(Cha Ca La Vong)が、香りが良くて大好きなんですよ。」と語ってくれたのは、店長の柴山麻里さん。もともとアジア料理好き、ベトナム雑貨好きだった彼女だが、もっといろいろな雑貨がほしいと思い、8年ほど前にベトナムを旅行したのが、この仕事をするきっかけだったと言う。約3年間ホールやキッチンを経験し、昨年店長に就任したそうだ。 「この仕事を始めて、ベトナムとの距離が近くなりました。ベトナム人コックから料理やベトナム語も直接教えてもらえて、毎日本当に楽しいです。たくさんのお客様と出会い、ベトナムという国をもっと広めると共に、皆さんを巻き込んでいきたいと思って毎日仕事をしています。」と柴山さんは笑顔で答えてくれた。 彼女を見ていると、ベトナム、ベトナム料理、そしてこのお店が大好き、との想いが本当に伝わってくる。彼女をはじめ、素敵なスタッフばかりが集まるのも、10年も続いたこの店の実力であり、魅力なのだと感じた。 <RESTAURANT DATA> 【忍さんのひとくちコメント】 文=伊藤忍(ベトナム料理研究家) (2008年4月号/2008年4月21日 月曜日 10:05 JST更新) |
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