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「生春巻、フォーの次に来るであろう、日本人にうけるベトナム料理は『ベトナム風お好み焼き・バインセオ(Banh Xeo)』だと思ったのです」 そう語ってくれたのは、ベトナム風お好み焼きの専門店「バインセオ・サイゴン」を運営する、「ブルーセラドン株式会社」取締役の増田法子さん。この店は大規模な再開発で話題になっている有楽町に出来た「ITOCIA」内にある。 「バインセオの専門店ができるらしい」 同店がオープンする前、東京のベトナム料理業界関係者の中でこのようなニュースが流れ、多くの人が驚いた。日本のベトナム料理店でバインセオは既に人気メニューだったが、現地のようにバインセオをメインとする専門店を作るとは、誰もが「まだ早いのではないか?」と思っていたのだ。しかしオープンしてみると、気軽に入れそうな店構えも手伝ってか、いつも順番待ちの客が出るほどの賑わい。また、雑誌取材なども相次いだようで、すでに東京の話題の店となっていた。 「ベトナムのバインセオ専門店に行くと、『この雰囲気で日本でもベトナム料理を食べられたらな…』と感じていたのです。作っているところが見え、気取らない屋台風のお店で食べるのは気持ちがいいですからね」と増田さん。 「そのため『有楽町でアジア料理屋をやらないか?』と誘いがあった際、『バインセオ』、『屋台風料理』、『オープンキッチン』などをコンセプトにしたベトナム料理店を出したいと思ったのです。しかし、バインセオはベトナム料理好きには知られていますが、一般では知らない人が多い。そこで『店名に使うとベトナム料理だと、わかりにくいのではないか?』などと周りから反対されました」 しかし増田さんはリスクを逆手にとらえ、バインセオという料理を覚えてもらう絶好のチャンスでもあると考えたのだ。 実は彼女は以前、残念ながら閉店してしまったが、自らベトナムヌードルの店を立ち上げたことがあったという。 「自分がこういう店をやりたい…というだけでは多くのお客様に喜んでもらう事は難しいのです。場所、集まる人の嗜好に合うよう調整する事が大事だと、失敗から学びました」 その言葉の通り、この店も「バインセオ」という題目は決まっているものの、店があるエリアに集まる人々に合わせて調整してきたという。ベトナム料理の魅力を多くの人によりわかりやすく伝える為に、このようなお店ができた事を、私はとても嬉しく思う。 <RESTAURANT DATA> 【忍さんのひとくちコメント】 文=伊藤忍(ベトナム料理研究家) (2008年2月号/2008年2月15日 金曜日 10:41JST更新) |
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