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今回は池袋にあるアジアンバーを訪ねた。この店、名前の通りニューヨークにあるようなアジアンバーがコンセプト。ベトナム料理ばかりでなく、タイ、韓国など色々なアジアの国の料理と酒を提供している。 アジア料理全般を出す店をなぜ私がこのコーナーで紹介するのかと言うと、実は店長である中村誠人さんとは、ベトナム料理が縁で知り合ったからなのだ。 ベトナム料理関係の仲間と共に、月に1度開催しているベトナムスイーツのイベントで、帰り際に「先日伊藤さんの本を買ったので、それを見てベトナムに行ってきます…」と言った男性客がいた。それがこの中村さんだったのだ。ちょうど私もその頃ベトナムに行く予定があったため、「もし時期が合えば一緒にご飯でも行きましょう」と話をし、同店のオーナーと共に来越していた彼と、現地でごはんを食べに行ったのだった。そんな縁から、私はこの店の存在を知ることになったのだ。 「アジアン・ニューヨーク」は2002年にオープンし、今年で6年目を迎える。中村さんは以前、無国籍料理のダイニングバーで10年ほど勤め、その後、今の店のオープンの話が持ち上がり、店長として配属されたという。彼は都内のあらゆるアジア料理店を食べ歩き、アジア各国の料理について研究を重ねた。その研究は今も欠かさず、印象に残る味やテクニックをさらに自分流にアレンジし、メニューに反映させているそうだ。 「最近ベトナム料理のメニューを増やしたんです。お客さんの反応はとてもいいですよ」と中村さんは言う。当然、彼の店の客はアジア料理好きが多いのかと思いきや、意外にもあまり食べたことのない人が多く、特にベトナム料理は「ここで初めて…」という声も多数あるという。 料理の味は本場の味をベースに、中村さん風のセンスを加えた、日本人が受け入れやすい仕上がりになっている。現地のものとは少し変えられているが、どれも「なるほど〜」と感じられ、とても好印象。「初めて食べる人にとても配慮しているのだなあ」と思える品が並んでいる。 そんな中村さんだったが、「実は先日オーナーを説得し、この店をベトナム料理専門店に変えることを決めたばかりなのです」と取材も終わりに近付いた時、突然語った。彼本人は以前からベトナム料理の魅力にとても惹かれていたそうだが、先日のベトナム訪問でベトナム料理を追及したいという意志が確実のものになったのだとか。アジア各国の料理を作る人がベトナム料理を選んだ…というのを聞いて、私は何だかとても嬉しくなった。 <RESTAURANT DATA> 【忍さんのひとくちコメント】 文=伊藤忍(ベトナム料理研究家) (2007年8月号 | 2007年8月27日 月曜日 10:19 JST更新) |
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