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最近は、駅ビルや大型ショッピングセンターなどにベトナム料理店があるのも珍しくはない。それだけベトナム料理の人気が高まってきている、ということだろう。そこで今回は、埼玉県のJR川口駅に約1年半前にオープンした大型ショッピングセンター「アリオ川口」内にある、80席もある大型ベトナム料理店「ドイモイ(Doimoi)」を訪ねてみた。 「週末は1日300人くらいのお客様がご来店されますね」と語るのは、2007年5月に店長になったばかりの渡辺幸男さん。この店に来る前は、同系列の他のベトナム料理店の店長を務めていたという。 大型スーパー、専門店、映画館などが入ったショッピングセンターには、週末ともなると近隣から多くの人々が集まって来る。 「以前いた店はリピーターが多かったのですが、ここでは初めての方、しかも初めてベトナム料理店に来るというお客様がかなり多いですね」と語る渡辺さん。そのため、店ではメニューにある料理を口頭できちんと説明する事を欠かさないようにしているとか。 「初めてベトナム料理店に来た方が多いわけですから、ここでヘマをするとお客様にとってベトナム料理自体のイメージが悪くなってしまいます。料理をわかりやすく説明し、さらにはベトナム料理の魅力もきちんと伝えたいんです」。 大型店ともなると定番メニューをひたすら売り続ける店が多いが、そんな「ドイモイ」では最近、様々なメニューを広める為のチャレンジを始めた。 「最初の1年半はとにかく皆が知っている料理を作ってきました。しかし、やっと店が認知されてきたので、本場の味をどんどん紹介していこうと思っています」。 この店の厨房ではベトナム人のコックが腕を振るっている。そのため、まだ日本人が知らない本場の味を作ることは容易な事。しかし、そのアプローチ方法が重要だと渡辺さんは考えている。 最初に目を付けたのは、ベトナムで一般的な米麺「ブン(Bun)」。「白身魚の高菜蒸し」では、これをご飯代わりにブンにのせて食べる食べ方を取り入れた。麺好きの日本人は、ベトナム料理店で圧倒的にフォーを食べる人が多い。そこで、他の料理も紹介したいと、まずは麺と組み合わせた。ブンの存在や、このような食べ方が知られれば、後は合わせる料理を変えていく方法で、本場の多様な味が紹介できるというわけだ。しかし、渡辺さんのこの挑戦はまだ始まったばかり。日本に本場の味を広めるためにも、私はこの店の健闘を大いに期待している。 <RESTAURANT DATA> 【忍さんのひとくちコメント】 文=伊藤忍(ベトナム料理研究家) (2007年7月号/2007年7月25日 水曜日 10:25 JST更新) |
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