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※当店舗は閉店いたしました。 今回は2007年5月にオープンしたばかりのカフェベトナム『レイ・リー』を訪ねてみた。このお店、3階建ての大型店舗で、何とその全フロアでベトナム料理を提供しているのだ。1階は終日フォーを提供するファーストフード的なフロア。2、3階はランチタイム以外の昼間はカフェ、夜はお酒と共にベトナム料理を楽しむダイニングバーとなっている。私がこの店を知る事になったのは、私宛てに来た、ある1通のメールがきっかけだった。 「本業は婦人服の輸入販売ですが、会社の新規事業でベトナム料理レストランをオープンする事が決まり、現地に行ってきました。その際、成田空港の書店で見つけた伊藤さんの本を大いに活用させて頂きました」。 この出会いをきっかけに、飲食業種に初めて参入する彼らのプロジェクトへ、私はアドバイスをする事になったのだ。 「バイヤー時代には洋服の買い付けに1年に1回はベトナムへ行っていました」と語るのは、私にメールをくれた主、マネージャーの石塚修一(写真左)さん。元は東南アジア担当の洋服のバイヤーだったが、社長から直々にレストランの立ち上げ役に抜擢されたそうだ。そこで彼がパートナーに選んだのは、同社でバンコク駐在に志願していた八木澤正利(写真右)さん。「何でも挑戦したい」という彼の行動力とバイタリティーに石塚さんが目を付けてスカウトし、八木澤さんが店長を務める事となった。 「やること全てで壁にぶつかりましたね」と八木澤さんは語る。偶然2人とも今の会社に入社する前に多少の飲食業の経験はあったそうだが、飲食店を立ち上げるのは初めての事。何をどう進めるべきか、頭をかなり悩ませたそうだ。知人にベトナム北部のタイビン(Thai Binh)省の料理人夫婦を紹介してもっらたものの、呼び寄せるビザの手配も大苦戦。やっとの事で許可が下りたという。 実はこの夫婦、現地では食堂を経営していたとの事で、ベトナム人の日常食を作っていただけあって、気取ったレストランとは異なる、毎日食べても飽きがこない素朴な味の料理を作ってくれる。そこで、日本人向けにアレンジしてもらうのではなく、彼らの味で勝負しようという事になった。そして、ベトナム人留学生の通訳を介してやり取りを進め、なんとかオープンに漕ぎ着けたのだ。 私は今まで多くのベトナム料理店を訪ねてきたが、必要なのは飲食業の経験や、ベトナム料理に関わったキャリアだけではない。客に愛されるかどうかはきっと、店に関わる人々が、情熱を持っているかどうかなのだと感じて止まないのだ。 <RESTAURANT DATA> 【忍さんのひとくちコメント】 文=伊藤忍(ベトナム料理研究家) (2007年6月号/2007年6月26日 火曜日 10:32 JST更新) |
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