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今回訪れた「チョップスティックス」は、2005年の9月号で1度取材した店。日本の米から作る米麺フォー(Pho)の専門店だったのだが、この度店舗を拡張すると共にメニューも増え、ベトナム庶民居酒屋風にリニューアルオープンとなった。 同店オーナーの茂木さん、ある思い入れがあってフォー屋から庶民派のベトナム料理店へと拡大することにしたと言う。 「この商売をして思ったのは、ラーメン、焼鳥、居酒屋など、日本人が頻繁に食べても飽きない料理を出すお店に、フォー屋とかベトナム料理屋が肩を並べるのは非常に難しいということでした。特別感、付加価値観という日本人の持つベトナム料理観を変えるのはなかなか難しいですよ」。 そこで彼が取り入れたのは、ベトナムの豚の串焼きや手羽先焼、豚ミンチ焼の「ネムヌーン(Nem Nuong)」などの焼き物。そして揚げ魚のトマトソース煮や高菜を使った料理、炒め物など、おつまみにもおかずにもなるような庶民派のメニューだ。 「ベトナムで現地の人が頻繁に利用する飯屋や居酒屋的なお店は、『毎日食べても飽きない』。だから、そんなベトナム料理店を作ってみようと思ったのです」。 そして彼は、これらをなるべく低価格で販売。ビールなどドリンクの値段も下げ、毎日通えるような他の店に対抗を試みた。なぜならば高円寺は言わずと知れた低価格競争地域。価格を安くしなければ、勝ち目もない。 「気軽に試せる価格の料理、何となく日本人にも馴染みのありそうな料理。ビールをたくさん飲みながら気軽につまんでもらい、最後はフォーで締める…」そう茂木さんは戦略を練ったのだ。 「リニューアル前は『ベトナムの庶民料理を受け入れてもらえるのか?』と正直不安でしたが、現在は手応えを感じています。土日、店はかなり面白いことになっていますよ。お客さんは居酒屋のようにビールを飲み、食べたことのない料理も躊躇せず、いろいろ試してくれています。平日はまだまだですが、ラーメン屋や大衆中華料理屋に入るように、ランチや晩御飯に1人でフラッと立ち寄ってもらえるような店にしたいです」。 そう語る茂木さん、先ずは第一関門突破といった感じだろうか。 5年前、日本の米粉を使った生麺のフォーを開発し、ベトナム料理店を始めた彼だけに、今回もまたその世界を広げるような、新たな挑戦に出たようだ。固定観念にとらわれない茂木さんのようなチャレンジャーを、私は心から応援したい。 <RESTAURANT DATA> 【忍さんのひとくちコメント】 文=伊藤忍(ベトナム料理研究家) (2007年4月号/2007年4月18日 水曜日 10:44 JST更新) |
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