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日本でも認知度が高まってきたベトナムの米麺「フォー(Pho)」。どっさりと出されるハーブを好きなだけ入れ、卓上の調味料を加えて自分好みのフォーを作って食べるのがホーチミン市などの南部で食べるスタイル。現地の食べ方を知っている人は「日本でも現地のように食べられたら…」と強く思っていることだろう。そんなニーズを知ってか知らずか、卓上にハーブと数種の調味料が置かれ、自分好みのフォーを食べることができる、フォー専門店が東京に出現した。 その店「モット・モット」は東京のオフィス街・新橋にある。店に入ると、コの字型のカウンターと食券の自動販売機があり、一見ラーメン屋の様だ。このスタイルだと忙しいビジネスマンのランチタイムに迅速にフォーを提供できるし、1人でも気軽に入れる。 「とにかく『体にやさしい』フォーを作っています」と話すのは店長の川本英明さん。「ヘルシーである」ことがコンセプトで、フォーのスープには化学調味料を一切使わない。さらにヘルシーと言ってもカロリーが低いだけではなく、使う食材の品質のチェックや、味を作るのに不要なものは使わず、自然の物を出来るだけ使うような面にも配慮しているという。 冒頭でも触れたように、この店では『ハーブを好きなだけ入れる』ことができる。気候が異なるのでベトナムと同じ種類とはいかないが、契約しているハーブガーデンから毎日送られてくる無農薬のミックスハーブ。それがカウンターに置かれ、女性だけでなく男性からも喜ばれているという。 この店の母体である会社は14年前にベトナムに進出した。ベトナムとビジネスで関わっていくうちに、「ベトナム料理を通してベトナムと言う国を知ってもらえたら」という思いが募り、特に、社長の好物でもあったフォーを広めたい、と思うようになったそうだ。 まずは1年程前に金沢で試験店舗を作り、開発を始めた。ベトナムから料理人を招き、店長の川本さんが彼から直々に現地の麺、スープの作り方を学んだ。当時は何とベトナムから米を輸入し、ベトナムと同じ方法でフォーの生麺を作っていたというから驚く。現在、麺は乾麺を使用しているそうだが、スープは現地のやり方を出来る限り守り続けている。 これほどまでの徹底したこだわり。「ベトナムという国に、食を通して貢献できたら」。私は、この店のこだわりの裏に、ベトナムに対する強い思いを感じずにはいられなかった。 <RESTAURANT DATA>
【忍さんのひとくちコメント】 文=伊藤忍(ベトナム料理研究家) (2007年1月号/2007年1月15日 月曜日 11:09JST更新) |
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