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「お客さんは『これもベトナム料理なの?おいしいね。』と言って食べてくれますよ」と語るのは、「ヴェジー(Veggie)」のオーナーシェフである大熊美佐子さん。開店から半年、これまでは一貫して夜のみの営業だったが、最近ではランチも始め、ベトナムの家庭料理なども出している。「なども」、と敢えていうのは、実はこのレストラン、その名の通り「野菜料理」の店で「ベトナム料理店」というわけではない。「野菜ソムリエ」の資格を持つ大熊さんが直接調達した野菜を使う、野菜にこだわった店なのだ。そして、野菜をおいしく味わいながら、しかもたくさん摂れるメニューを検討していたところに思いついたのが、ちょうど彼女が習っていたベトナム料理。そこで、オープン時より数品をメニューに載せることにしたそうだ。 「いろいろな料理があるのですが、ベトナム料理を注文する方が多くて…」と大熊さんが語るとおり、次第にベトナム料理は外せないメニューとなり、最近では店の宣伝に「有機野菜を使った季節の料理とベトナム料理」というキャッチコピーを付けるほどになった。 彼女とベトナム料理との出会いは2年前、遠泳を趣味にしていた彼女が、友人の誘いでベトナムのホイアン(Hoi An)からチャム(Cham)島へ渡る遠泳大会に参加した時のこと。ベトナムを訪れたのはその時が初めてだったが、そこで食べ歩いたベトナム料理に感動し、日本へ帰ってからベトナム料理を習い始めたのだ。実は彼女は私が主催するベトナム料理教室の生徒さん。教室に通い始めた当初はまだ店を開く予定はなかったそうで、ただ単純にベトナム料理が好きになり習いに来てくれたのだそう。そんな彼女は今年なんと61歳、しかし「今までは家の中ばかりにいたのに、ベトナムと出合ってから残りの人生を楽しもうと火が付きました」と語る。普通の家庭の主婦だったご婦人が、60歳を過ぎてお店を始め、毎日切り盛りしているというのだから正直驚いてしまう。しかも、店で出すベトナム料理は、生春巻やバインセオ(Banh Xeo/ベトナム風お好み焼き)、空芯菜の炒め物などの定番だけではない。 「季節によって『トマトの肉詰め』や『ゴーヤの肉詰めのスープ煮』など、日本ではあまり見ない家庭料理も出しています。お客さんもベトナムの家庭料理に魅力を感じてくれているようです。だから、これからはランチなどにも積極的に取り入れていきたいですね」と、大熊さんは元気に語ってくれた。 <RESTAURANT DATA> 【忍さんのひとくちコメント】 文=伊藤忍(ベトナム料理研究家) (2006年11月号/2006年11月16日 木曜日 9:21JST更新) |
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