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花柄のテーブル、カラフルなプラスチックの椅子、ベトナムビールのポスター…。ベトナムに居るのではないかとつい錯覚してしまう、それがこの江古田にあるベトナム風屋台食堂「Mai mai(マイマイ)」だ。 オーナーである足立由美子さんとは、今回の取材が初対面。でも実は、7年も前からお互いの存在をよく知っているという、不思議な関係だった。というのも7年前、私がホーチミン市のとあるベトナム料理教室ツアーに参加した時のこと。手配をしてくれた旅行会社の方から「ベトナム人の先生に、日本料理を教えてくれないか」と頼まれた。話を聞くと、以前ある日本人女性がここで日本料理を教え、大好評だったのだという。そして、その日本料理を教えた女性こそが、足立さんなのであった。また、この時期ベトナムに住んでいた私の友人が彼女と親しかったこともあり、お互いの存在だけは知っていたのだ。 足立さんがお店を開いたきっかけは、8年前にさかのぼる。当時勤めていた会社を辞めた彼女は、大学に入り、スペインと中南米の食文化を研究していた。そしてその関係からポルトガルを訪れた際、そこで「ベトナム料理はとても魅力的」と聞いたのだそうだ。 その後、彼女はホーチミン市で料理教室に参加し、とても衝撃を受けたという。食文化の研究者である足立さんだが、勉強すればするほど、自分の常識とは違うベトナム人の料理の仕方を知り、使い方がわからない食材もたくさん…。そんな疑問を解くため、彼女はベトナムへ何度も足を運んだ。 そうした中、日用雑貨店を営んでいたご主人の実家の倉庫で、彼女は雑貨店を開くこととなる。雑貨とは言ってもお土産用ではない「普段ベトナム人が使っている生活用品」。どれもベトナムの街角で見たことがある物ばかりだ。そして、2001年にその雑貨店の片隅にカフェをオープン。それが人気となり、今年の4月末、雑貨店から食堂へと転向することになった。 「現地の人が日常使っている雑貨で、ベトナム人が普段よく食べている料理を楽しんでほしい。」という足立さん。料理は数軒のベトナム料理店で働いた経験を持つ高谷亜由さんが担当し、その味は、メコンデルタの食堂で食べるような甘くさわやかな南部の味付けが特徴だ。この店は、ベトナムに行ったことがない人でもベトナムにいる気分になれるところ。事実、この取材の日以来、ここは私の癒しの場となってしまった。 <RESTAURANT DATA>
【忍さんのひとくちコメント】 文=伊藤忍(ベトナム料理研究家) (2005年8月11日 木曜日 8:56JST更新) |
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