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日本人がオーナーシェフを務めるベトナム料理店は、東京でこの店が最初だったのではないだろうか? 和食、フレンチ、イタリアン…数多くの有名店が集まる西麻布の裏通りにある小さなビルの1室。合計17席という小さな店はいつも満席。1週間前に電話しても予約が取れないこともあるほどの人気店、それが鈴木珠美さんのベトナム料理店「キッチン」だ。 実は私が珠美さんと知り合ったのは今から7年前のベトナム。現地の料理教室でベトナム料理を習うツアーに参加するため、ホーチミン市に滞在していた時のこと。当時、料理関係の仕事をしていた珠美さんと私は、このツアーで料理を習ったことがきっかけでベトナム料理の道を歩むことになったのだった。珠美さんはホーチミン市に半年、ハノイに1年住んで料理を学び、お店のメニューはそれぞれの都市で習った料理から、自分がおいしいと思ったものだけを選んだそう。中でも長く住んだハノイの北部風の味は、彼女のベトナム料理の基本となっているとのこと。しかし、ベトナムで学んだことは料理だけではないと彼女は言う。 「日本人の男性は各食事での野菜の量をあまり気にしませんが、小さな頃からの食習慣で、ベトナム人は男性でもごはんを食べる時には必ず驚くほど野菜をたっぷり食べます。そのためか、私も現地に住んでいた時はとても体調が良かった。そこで野菜をたくさん摂れるヘルシーなベトナム料理とその食べ方を、多くの人に伝えたいのです。」 そんな彼女の作る料理は野菜が映えるような魅力的な盛り付け。そして味付けも、その野菜がすんなり喉を通るもの。『日本人向けにアレンジされていて食べやすい』とよくお客さんに言われるそうだが、彼女曰く「ベトナムで学んだ通りの味付けなのに不思議」とか。日本のベトナム料理店は甘さの強い南部風の味が多いので、彼女が作る甘さ控えめの北部風の味がそう思わせるのかもしれない。私の周りで「この店に来て初めてベトナム料理のおいしさ、野菜のおいしさに夢中になった。」と言う声に、男性が特に多いのは、珠美さんの味付けに秘密があるのだろう。 <RESTAURANT DATA>
【忍さんのひとくちコメント】 文=伊藤忍(ベトナム料理研究家) (2005年7月29日 木曜日 9:33JST更新) |
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