ベトナム社会主義共和国
「UN」や「DVD」のように、ある特定の名前が略されるのはベトナム語も同じ。ただ、これをアルファベット読みせず、そのまま単語を読み上げていくのがベトナム式。例えば、電話「=ディエン トアイ」=「」は「デー()テー()」ではなく、「ディエントアイ」と発音します。音としては省略されていませんね。
比較的よく目にする略語を、あげてみましょう。
「=カイン サット ザオ トン」=交通警察
「=コン ティー」=会社
「=ディア チー」=住所
「=ディエン トアイ ジー ドン」=携帯電話
「=ヌォック コン ホアー サー ホイ チュー ギア ヴィエッ ナーム」=ベトナム社会主義共和国
「」=消防署
「」=人民委員会
さて以前、とある新聞で、街中のあちこちにあるスローガンが紹介されていました。それはなんと略語の超大作ともいえる「」。記事では「どうやら『=トアン ザン ドアン ケット サイ ズン ドイ ソン ヴァン ホアー アー クー サン クー』(全住民で団結して住宅街の文化的生活を構築しよう)のようだが、ここまで省略してしまうと分かりにくい」と述べられていました。ベトナム人でさえ首をかしげるこのスローガンは極端としても、新聞や雑誌では、略語が何の前触れも無く現れることがよくあります。目にした時は、どんな意味なのかを考えてみましょう。
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