大まかに言って、電話(=ディエン トアイ)の普及は黒電話から公衆電話、PHS、携帯電話という流れ。ところがベトナムでは市場開放以来、海外のモノが一気に押し寄せたため、中間の過程をすっとばし、「黒電話→携帯電話」直行の勢いで誰もが携帯電話(=ディエン トアイ イー(ジー)ドン、略し)を手にするようになりました。 ちょっと面白いのが、公衆電話(=ディエン トアイ コン コン)。以前は硬貨がなかったベトナムで公衆電話といえばカード式のみ、硬貨が発行された後、コインも使える公衆電話が誕生したという、通常とは逆の流れをたどりました。ただやはり携帯電話の急速な普及により、そんな公衆電話も人知れずほぼ消えてしまったのですけれど。 さて、それと関係あるのかないのか、ベトナムで何故かやたらと多いのが間違い電話。「=アロー」(=もしもし)と出てみれば、いきなり早口でまくし立てられたり、「*#?? @*#?!」(=多分「○○か? そうだろ?!」と言っている)と決めつけられたり。そんな明らかな間違い電話への殺し文句は 「=ロン ソー」(=番号間違ってますよ)に限ります。とはいえ、これで相手が「=アー ヤイ(ヴァイ)ハー」(=あー、そうなの?)と言って謝ることもありますが、無言で「ガチャッ」と切られることもしばしばです。 先日、見知らぬ番号からの着信が。例によって「=アロー」と出た途端、いきなり「=アイ ヤイ(ヴァイ)」(=誰なの?)。いや、電話してきたあなたこそ誰…。と言う間もなく「ガチャ」。「=ロン ソー」の出番さえなかった一件でした。あ、呼び出し音が鳴ったらすぐに切る「ワン切り」も多いな…。
(2008年7月号/2008年7月16日 水曜日 10:45 JST更新)
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