「まだまだ帰さないよ」
クリスマスにお正月、旧正月テト(Tet)と、日本同様、ベトナムでも年末年始は「飲み」の機会が多くあります。ビールに焼酎、ウイスキーなど、ベトナム人、特に男性は本当にお酒が大好き。酒宴の席に加わると、必ずといってよいほど、わんこそば状態でお酒がグラスに注がれ続けます。
さて、そんな場でよく交わされる言葉がこの「 /(ホン サイ ホン ヴェー)」。「 /(ホン) 」は否定を表し、「 /(サイ)」は「酔う」、「 /(ヴェー)」は家などへ「帰る」という意味。つまり、「酔うまで帰るなよ=まだまだ帰さないよ」となるのです。
とはいえ、実はそれほど強制的な言葉ではありません。ベトナムでよく聞く乾杯の掛け声に「 /(モッ ハイ バー ヨー)」(1、2、3、乾杯!!)、または「 /(チュック スック ホエー)」(健康を祝して!)などがありますが、どちらかと言えば、「」もそれらと同様の意味で使われます。
久しぶりにあった友人・家族に対する親愛の念を込めて、「」。たまに「 /(モッ チャム ファン チャム)」(100%=一気飲み)、「 /(カン ヘット リー)」(グラスを飲み干せ!)なんてセリフが後につく場合がありますが、そこはその場の雰囲気で。
ちなみに、いくら親しみを込めて言われても、飲めない、酔っ払ってしまった場合は、素直に「 /(シン ローイ. トイ サイ シーン ゾーイ) 」(ごめん、酔っちゃった)と言えば許してくれるはず。もし許してくれないなら…、飲み続けるのもベトナム的交流とあきらめましょう。 |