「結婚指輪は左手の薬指」
これは今やどの国の人にとっても常識、と言っても過言ではないでしょう。気になる人の手をチェックして、一喜一憂するのはベトナム人も同じ。また、指輪をしている指には、それぞれに意味があるようです。そこで、どの指がどんな気持ちを表すのかをご紹介しましょう。
指輪をはめている指によって、その人とある人(指輪をくれた人など)がどういう関係か、またはその指輪をしている人がどんな気分でいるかを表します。
具体的には、
・親指: (ブオン/悲しい)
・ひとさし指: (ヴーイ/うれしい)
・中指: (スーイ/運が悪い)
・薬指: (ティン/愛情)
・小指: (バン/友達)
最近では、未婚の女性がファッションで、あるいは虫除け(?)に、左手の薬指に指輪をしていることもあるようですが。ちなみに右の薬指は「恋人がいる」という意味になります。
ところで、結婚指輪はベトナム語で「 (ニャン クーイ) 」といいます。単語の意味はそれぞれ「 (ニャン)」が「指輪」、「 (クーイ) 」が「結婚」。と書くと何の変哲もないのですが、実は「 (ニャン) 」(漢越語で「忍」)には「耐える、耐え忍ぶ」という意味もあります。つまり「結婚を耐え忍ぶもの」イコール「」(結婚指輪)。この辺りに、ベトナム人の考え方が見えるような、見えないような… |