運/不運を呼ぶ数はどれ?
何事にも縁起をかつぐのは、日本に限った事ではありません。今回は少し趣向を変えて、「 (ソー ナオ マイ マン スーイ) 」(=運/不運を呼ぶ数はどれ?)をテーマにお話ししましょう。
ベトナムで最も良いとされている数字は「9 / (チン)」です。これは中国の影響を受けたもので、漢越語「九 / (クー)」の発音が永遠を意味する「久/ (クー)」と同じことに由来します。数字の合計がラッキーナンバー「 (チン)」となれば幸運を呼び寄せるとされ、その例がバイクや自動車のナンバープレート。それぞれ数字の合計が理想の「9」になる組み合わせが好まれます。
商売をする人に好まれるのが「8/ (タム)」。これは漢越語の「八 / (バット)」が、繁盛を意味する「発 / (ファット)」に発音が近いためです。また昔は「五行/ (グー ハイン)」を指す「5/ (ナム)」も縁起が良い数字とされていました。これらラッキーナンバーが並ぶ組み合わせは、電話番号などを選ぶ際の決め手にもなっています。
さて、逆に最も縁起が悪い数は「3/ (バー)」。3人で写真を撮ると真ん中の人が亡くなる、という日本と似たような迷信もあります。他にも「7/ (バイ) 」(漢越語「七/ (タット) 」が「失/ (タット)」と同音)、「13 / (ムオイ バー) 」、「23 / (ハイ ムオイ バー) 」が忌み嫌われる数字です。
ちなみにベトナムビール「333 / (バー バー バー) 」は一見、不幸な数字の羅列にみえますが、全てを足すと「9」になり、幸運の象徴に。「333 (バー バー バー)」が時に「幸運のビール」として紹介される所以です。 |