「コーヒーでも飲みにいきませんか?」
日本でこんなことを、まだよく知らない人に言われたら、一昔前のナンパのセリフかと思いますが、ベトナム人がよく口にするのがまさに、「 (ディー ウオン カフェー ホン)」(コーヒー飲みに行かない?)です。
ベトナムの人々がよくコーヒー()jを飲むのは自明の事実。朝起きて1杯、会社に着いて1杯、ランチの後、仕事の後…と、とにかくよくコーヒーを飲んでいます。出勤前にカフェでコーヒーを飲んでいて会社に遅れたところ、上司が「コーヒーを飲んでいたなら仕方がない」と遅刻を許した、なんて話もあります(実話)。それほど、コーヒーは生活の中での必須アイテムなのです。
ですから、時間が空いた時、誰かと話をしたいとき、遊びに行きたいとき、とりあえず誰かを誘いたい時に出てくる殺し文句(?)が「 (ディー ウオン カフェー ホン)」というのも、うなずけます。普段からしていることなのだから、プレッシャーも少なめ、という軽いお誘いの言葉なわけです。ちなみに、道端に椅子を並べただけの「路上カフェ」からお洒落なカフェまで、行き先は様々です。
また、日本の「お茶しよう」と同じ感覚の表現なので、必ずコーヒーを飲まなくてはならない、ということではありません。念のため。 |