余計なお世話
相手が外国人であろうと、同じ国の人同士であろうと、お互いに我慢ならないシチュエーションは訪れるもの。そんな時に、ベトナム人がよく口にする言葉がこの「」(チウ ホン ノーイ!)。
「」(チウ)は「耐える」、「」(ホン)は否定の言葉。「」(ノーイ)は「浮く」という意味もありますが、この場合は「できる」。つまり「」(チウ ホン ノーイ!)とは、「我慢できない」、「耐えられない」、「余計なお世話」という意味です。
ベトナムでは良くも悪くも、思ったことを何でも素直に口に出す人が多いよう。その言葉によって相手がどう思うかはおかまいなく、直接本人に向かって単刀直入に自分の考えを切り出します。
道を歩いている通りすがりの外国人に向かって大声で「(ベーオ クワー) (南部では)」(マップ クワー)(=超デブ!)なんて、身も蓋もないことを言うのは序の口。それほど親しくない人に、「その服装、ダサい!」とか「お前の彼女は前より太った上に、髪は短い、肌まで真っ黒に焼けて醜くなった」などと、言われる筋合いのない指摘を受けることも。そんなときは、「」(チウ ホン ノーイ!)と応酬しましょう。
また「」(チウ ホン ノーイ!)は、親しい同士で軽口を叩き合う場合にもよく使われます。どこにでも必ず1人はいる口うるさい人。「どうしてそんな古いバイクに乗ってるんだ」、「そんな体型じゃアオザイなんて着るんじゃない」などと余計な口をきかれたら、「」(チウ ホン ノーイ!)といって一蹴しましょう。
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