だめだこりゃ
外国にいると、現地の人とうまくコミュニケーションが取れず、もどかしい思いをすることもしばしば。価値観や考え方、文化的背景の違いから、どちらも譲ることができず、時には押し問答になることもあるでしょう。そんな時、相手の心象を害することなく「だめだこりゃ byいかりや長介」な気分を伝えることができるのがこの「 (ボータイ!)」という表現です。
「 (ボー)」は「縛る」、「 (タイ) 」は「手」という意味。「手を縛る」=「思い通りにいかない」、「厄介な」、「これ以上言っても分かってもらえないだろうから、どうしようもないけど、なんか違う」という気持ちを表します。
例1)お店のレジの前に長蛇の列。横から突然、おばちゃんが割り込み。でも文句を言っても聞こえないフリ→「 (ボータイ!) 」(どうしようもないなぁ、もう!)
例2)「誰にも言わないでね」と前置きしてうち明けた秘密。「わかった」と言ってくれたはずなのに、気づいたらみんなにその秘密がバレていた→「」(言わない約束だったのに、どうして…)
この表現を実際に使い、「言ってやった!」と得意がっていませんか?でも、その相手にも「 (ボータイ!) 」と言われたら、「こいつ、変なやつ。もうお手上げだよ!」「お前って、どうしようもない奴だなぁ」という意味。こうした会話のキャッチボールから、真のコミュニケーションは始まるのでした。
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