大丈夫。問題ない。ノープロブレム
「その言語が話せなくても、知っておくだけで何となーくコミュニケーションが取れた気になる表現」シリーズ第2弾がこれ。「 (ホン サオ ダウ!)」=「大丈夫。問題ない。ノープロブレム」です。
ゆったりのんびりの南国気質なベトナム人。この表現を使う頻度は非常に高い。些細な問題であれ、深刻な事件であれ、「そんな小さなことにとらわれていないで、気楽に行こうぜ」という意味が含まれています。
しかし、「大丈夫」という時に限って、まったく大丈夫ではないのが人の常。さらには、その問題の原因となった張本人が、「 (ホン サオ ダウ!)」(まあ、気にするな)と(笑顔で)言ってくることさえあります。
ここでちょっと話は変わりますが、街中で売っているお土産Tシャツに「NO STAR WHERE (ノウ スター ウェア)」と書かれているものがあるのをご存知ですか。何度読んでも意味を成さない、おかしな英語なのは当たり前。実はこれ、「 (ホン サオ ダウ!)」の直訳だからです。
ベトナム語には、1つの単語が多くの異なる意味を持つことがあります。この場合、「 (ホン)」は「ない=No (ノウ)」、「 (サオ)」は「@問題A星=Star (スター)」。また、「 (ホン〜ダウ)」は強い否定の意味ですが、「 (ダウ)」単独だと「どこ=where (ウェア)」という意味にもなります。つまり、表現本来の意味を無視し、わざと英単語を一つひとつ訳したのがこの「NO STAR WHERE (ノウ スター ウェア)」= (ホン サオ ダウ)」なのです。これは、ベトナム人が好むジョークの1つでもあります。
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