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複雑な発音から、学ぶのが難しいとされるベトナム語。しかし旅行や生活の中で使われる言葉は、実際はそれほど多くない。そこで、本当に必要な単語やフレーズを厳選した使える語学書『パーフェクトフレーズ ベトナム語日常会話』が、2007年11月に刊行された。 その著者であり、普段は通訳や翻訳、リサーチ等、進出企業のビジネスサポートを行っているのが、この石井良佳さんだ。 「本の執筆には約2年かかりました。現地で実際に使われる言葉をシチュエーション別に分類し、標準語とされるハノイ弁、ホーチミン市に代表される南部弁と、2つの発音が聞けるCDもついています」。 石井さんはベトナム語を専攻していた大学時代の1992年に初渡越。以来、足掛け15年に渡りベトナムに関わり続け、現在ではベトナム語の翻訳・通訳において、第一線で活躍する人物だ。 とはいえ、もちろん最初からベトナム語が堪能だったわけではない。幾度となく語学留学を重ね、ベトナム人の家庭で暮らし、常にベトナム人と共にいる生活を送ってきたという。 「初めは学校よりも、市場などで店のおばちゃんに習ったような感じですね。でもそれだけに言葉だけでなく、日本人とは違うベトナム人の考え方や習慣も学べた気がします」。 そう語る彼女の取引先には現在、大手企業の名前がズラリと並んでいる。学生時代から能力を買われ、通訳や翻訳などの仕事を請けていた彼女。その評判が人づてに広がり、遂には「ベトナムビジネスコンサルタンツ ベトナム語通訳翻訳センター」を設立。有能なベトナム人通訳者、翻訳者と提携し、本業として言葉と対する日々を過ごしている。 「同センターには選りすぐりのメンバーが集まっています。誰もが仕事を通じて知りあった人々。みんな、とても仕事ができます。人が溢れ、競争が激しくなる中で、向上心を持ち仕事に向かう、まるで日本の団塊の世代のような感じですね。私なんて絶対にかなわない、そんな人もいます。また、最近は海外の情報も簡単に手に入るようになったので、誰もが海外の新しいアイデアを吸収し、自分のものにしています。だから日本とベトナムも手を取り合えば、より良いものがきっとできる。その仲立ちをするのが私の仕事なんです」。 企業間の重要なやり取りに必要な通訳・翻訳者。両者の状況や意図を正確に理解し、伝えることが大切だと石井さんは言う。 「人と人がいれば、その間に必ずズレが生じます。そのズレを埋めていくのが私たちの役目。ですが、そのためにはお互いの世界、社会、文化、歴史なども、きちんと理解しておく必要があるんです」。 その点、ベトナム人と共に長い年月を過ごしてきた彼女。これまで学んできたこと、そして人々とのつながりが、現在の仕事に生きているという。 「ベトナムは今、WTOへの加盟などを受け、変わろうとしています。そのダイナミックな社会の動きを、通訳・翻訳という仕事を通じ、この目で見ることができるのは、本当に幸せですね。そして、その中でまた、人と人とのつながりが生まれていく。私自身、人と接するのが好きなんです。だからこの仕事を通じて人や社会、果てはアジアの人々のつながりを作っていければいいなと思っているんです」。 (2008年2月号/2008年2月26日 火曜日 10:21JST更新) |
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