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「ホテルマンの場合、世界中のいろいろな国で仕事の経験を積む人が多いんですよ」。 田中さんがホテルの世界へ足を踏み入れたきっかけは、アーサー・ヘイリー(Arthur Hailey)の小説『ホテル』だったとか。きらびやかなホテルを舞台に、主人公である副総支配人がさまざまな難事件をさっそうと解決していく姿に憧れたそうだ。彼の目はこの時点ですでに、海外のホテルに向いていたのだ。 そこで、熱海のリゾートホテルで働きながらホテルの専門学校を出たのだが、何事にも攻めの姿勢が信条という田中さん。なんと研修制度を利用して、いきなりロンドンの5つ星ホテルへ行ってしまった。慣れない英語に苦労しつつも、予約課を経て、半年後にはレセプションに立つことに成功。レセプショニストもすっかり板についた3年目のある日、田中さんに転機が訪れる。 宿泊客の電話に応対していると、いきなり電話相手がヘッドハンティングしてきたのだ。実は電話の主はクウェートのメリディアンホテルの総支配人で、田中さんの応対を気に入って誘ってきたとのこと。しかも、営業をやってみないかという話だった。 「クウェートという未知なる国への興味もありましたが、営業職というのにも惹かれました。レセプションも営業も、お客様に対応するという点では同じですが、営業の方がより攻めの姿勢で取り組まねばならないところが、自分には向いているように感じました」。 その後、東京、バンコク、マニラとホテルの営業マンとして世界を駆け巡った田中さん。そんな彼が2007年、新しい人生の舞台として選んだのがベトナム。しかも新しい職場は、初めてホテルを離れた、ハノイの高級サービスアパートメントだった。 「ベトナムは今がまさに伸び盛り。そんな国で働いてみたいという気持ちがまずありました。それと、ホテルマンとして長年培ってきた経験やアイデアを、違った舞台で試してみたかったんです。とはいえ、ホテルもサービスアパートメントも基本は同じ。より安全で快適で、そしてなにより楽しい滞在をお客様に提供することです」。 現在、田中さんはホテルの営業経験を生かし、イベントにとくに力を入れているという。アニメ映画の上映会やワイン試飲会、バーベキューパーティーのセッティングサービス、テニスやゴルフのトーナメントなど、他のサービスアパートメントではあまり見られないさまざまな企画を提案している。 「ご家族、皆様でお楽しみいただけるようなイベントをご提供したいと考えています。お住まいの方々に、ベトナムでの生活を楽しんでいただきたいのです」。 そんな彼が一番好きなのは、家族連れでにぎわう、朝のダイニングルームだという。 「ご家族で和気あいあいと朝食をとっておられる光景を見ると、1日の活力がわいてきます。もっともっと楽しいセドナライフを作りあげるぞ、と」。 快適な生活を提供することでみずからの活力をもらい、さらなるサービスの向上を目指す田中さん。そんな彼の攻めの人生は、まだまだ続きそうだ。 (2007年11月号 | 2007年11月13日 火曜日 10:41 JST更新) |
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