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「普段使いのできる、親しみやすいベトナム雑貨をつくりたいんです」。 黒色を基調とした、シックな洋服や陶器が並べられた店内。ここ、「アジアンフィッシュ/Asian Fish」は、ベトナム雑貨によく見られる鮮やかな色使いの「可愛くキッチュ」な製品の多い他の店とは違い、日常のどのようなシーンにも違和感なく使える品を取り揃えている。 とはいえ、どの商品もバッチャン焼きや手刺繍など、ベトナム雑貨の魅力がふんだんに盛り込まれ、ベトナムならではの味がたっぷりつまったものばかり。それら数々の商品の開発、デザイン、販売まで手がけているのが、オーナーである塚本裕子さんだ。 「お土産物や海外の雑貨というと、旅行の勢いからか、ついついよく考えず買ってしまうことが多いはず。でも日本に帰った後、自分の部屋やスタイルに合わなくて、結局ほとんど使わない、なんてこともありますよね。そこで、ベトナムの魅力を損なうことなく、長く使ってもらえるような商品を提供できたら、と思っているんです」。 彼女の店の商品には市場や業者などから仕入れているものもあるが、8割以上がオリジナル。バッグや洋服にしても、ビーズやスパンコール、刺繍など、ベトナムの細やかな手仕事を彼女の感性でアレンジした、シンプル&モダンなものが多い。 「前の店(プリキッチュ/prekitch)はその名の通り、キッチュなものが多かったんです。でも、次第に『他の店と同じでは面白くない』と思い始めて。実は旅行者だけでなく、お店には在住者の方々も大勢きてくれています。でも在住者からすると、ベトナム風のものならどこでも買えます。しかもベトナム雑貨は基本的には可愛いのですが、時々何か間違えたような、実用的でないものもあります。そこで、ベトナム雑貨の特徴を活かしながらベトナムすぎない、日本の感覚でも使いやすいものが必要だ、と気づいたんです」。 雑貨、そしてベトナムに長年に渡り関わり続け、旅行者と在住者、その双方の感覚を、塚本さんは肌で感じてきた。そしてそんな彼女は今年2007年の2月、遂に日本にも姉妹店「チャオエム/Ciao Em」を開くこととなった。 「もともとオンラインショップだったのですが、長年『自分の店』を店舗として持ちたかった。その視察としてベトナムへ来たのですが、いつの間にか早7年。ようやく日本にお店を持てました。でも日本では求められるものが少し違って、ベトナムとは逆に『キッチュ』なものが面白い。そこでチャオエムでは、ベトナムではあたり前だけど、日本では見当たらない、そんな『カラフル&キッチュ』な商品を多く取り扱っています」。 とはいえ、彼女の雑貨への想いは同じ。どの商品も日常を意識し、普段使いにこだわったセレクションになっているという。 「インドやタイ、中国など、アジア雑貨はひと目でそれとわかるものが多い。だからこそ、興味を持つ人も限られるんです。でも、ベトナム雑貨はまだ発展途上、可能性はいろいろあります。アジア・エスニック雑貨好きでない人にも、その良さが分かり、使ってもらえる。そんなものを作っていきたいと思っているんです」。 (2007年4月号/2007年4月5日 木曜日 10:48 JST更新) |
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