え？何で？そのつもりは無いのに人を怒らせてしまう。

　29屋さん、こんにちは。学生生活も１年経ち、ようやく落ち着いてきた当地の暮らし。ここ半年ほど余暇の時間を使って、日本人が集まる色々なサークル活動に参加しているのですが、社会人の先輩方とのお付き合いが今ひとつよくわからなくて困っています。僕としては一生懸命、言われたことをやっているつもりなのに、「気が利かない」とか「お客様気分だ」などと散々な言われ様です。先日もある先輩にお供して、酒食の場に御一緒させて頂いたのですが、後日その先輩が当日の私の態度に大変ご立腹で、「無礼にも程がある」と言っていたという話を他の人から聞き、迷いが深まるばかりです。別に嫌われるのは構わないのですが、身に覚えの無いことで不興を買うのは不本意なので、どうすればいいものでしょうか？　御指導お願いします。

PN：燃えろ！黒色火薬!!（21歳♂学生)

実社会こそが最高の学校である。恥をかいて大人になれ。

　一口に ｢先輩に連れまわされる｣ と言っても、頻度、場所、所要時間、先輩の人柄や貴男との親密度などにもよるので、一概には断定できません。ですが、貴男の文面からは ｢来い、と言われたから来ました｣ という、非常に受動的な消極性を感じてしまいます。

　普段は学生同士でしか呑みにいかない貴男だとは思いますが、社会人になれば、趣味や世代の違う人とも一見仲良く仕事をするのは普通。貴男自身に悪気がなくとも、受け答えやテーブルマナー、挨拶が、日常的にお客さんを接待している社会人の目から見て ｢明らかに間違っていた｣ という事で、ここでがんばってトレーニングしないと無礼者のまま終わってしまいます。素直にお詫びして、イチから作法を教えてもらいましょう。貴男を叱ったその先輩も、大昔に同じことで怒られて途方に暮れた過去を持っているはずですから、きちんと頭を下げれば喜んで教えてくれますよ。サークルは金銭や仕事が絡まないだけに、気楽に失敗できる場所なので、恥ずかしがらずに自分のロマンを大真面目に語ってください。叩かれもするでしょうし、恥もかくでしょうが、新米社会人が25歳ぐらいで経験することを、大学生の間に済ませてしまえるのです。今の自分とまるっきり違った価値観や社会性の中で鍛えることは、そんじょそこらの ｢自分探しの旅｣ なんぞに負けません。

　ただし、レベルが違う話ばかり聞いて育ったのでは、身の丈に合わないゼイタクや、頭でっかちの理論ばかりが鼻につく青侍と化すことは必定。学生同士の交流や本業の勉学、スポーツやボランティアなどの学外活動とバランスよく時間配分し、清濁併せ呑む侠気あふれるタフガイとして、将来自分に後輩が出来たときには、バトンを渡すつもりで導いてあげてください。多分、自分が叱られた言葉を、そのまんま使っていることに気付きますよ。ちなみに私は、当時の上司に言われた ｢俺はおまえ(部下)の親・兄弟じゃないんだぞ！｣ という言葉を、よく言ってます。

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（2004年10月27日 14:55更新）