古今東西、若い(?)二人の恋は障害があればあるほど燃え上がる上に思い上がるものなので、ご両親が心配したり止めたりしても、火に油というもの。むしろ拍子抜けするぐらいあっさりと認めてあげたら如何でしょうか? その上で、子供が出来たときの教育の問題や月々の生活収支など、今の時点で考えうる限りの家族計画を、具体的な数字で計算してみることです。もし娘さんの方で口をモゴモゴさせるような事があれば、そのときにはご両親としては心を鬼にして「好きなようにやれ。ただし、一切援助しないから二人で話し合いなさい」と言う態度で臨んでください。これは、縁を切るとか極端な意味ではなく、あくまで<自立した家庭を持つならば経済的にも独立する必要がある>と言う、日本人としては極当たり前の家庭観教育の一環です。
一方、貴方ご自身の心に潜む目に見えない弱さ。世間体を気にする心とか、自分の理解範囲外である文化を受け入れられないキャパシティの限界とかと向き合う覚悟も必要です。そのためには、貴方と娘さんの彼氏とで1対1の対決をする必要があります。殴り合えとか罵倒しろとか言う意味ではもちろんなく、貴方の眼でしっかりと彼の人物を見届けて、人間力を戦わせてください。いろいろと納得できないことや、今まで考えてもみなかったようなことが次から次へとでてくるでしょう。受け止めるか、突き放すかは最終的には貴方次第。オロオロするよりは腹をくくって前に飛び込んでください。死中に活あり、です。
【今月のまとめ】
金に目もくれない人はいくらでもいるが、
金の与え方を心得ている人は少ない BY ラ・ロシュフーコー