日本での日常を捨てて新たな生活パターンを確立するまでは、毎日が大冒険で、それこそ些細なことが鬼の首でも討ち取ったかのような大手柄に思えるものです。問題は、彼女がそれらを自分の精神的な血肉として消化する前に、貴女を含む周囲に、何の工夫も無く垂れ流すことであって、キツイことを言って嫌われたくないなあ、という貴女の自業自得の部分アリとは言えど、やはり誰かが言ってあげなければ、永遠に彼女は自分のことを話し上手の人気者だと勘違いしたままで終わります。彼女のためを思って、というよりも、貴女自身の生活の平安を 先ず考えましょう。お互い20歳を超えた大人なのですから、そこまで干渉する権利も、面倒を見る義務もありません。単刀直入に、疲れてるときには「あとで」、もう聞いた話は「それ何回目?」、つまらない話には「それ、別に面白くない」、と率直な貴女の気持ちを伝えてあげるべきでしょう。一見、非常に冷酷なようですが、こうすることで彼女は自分のトークをコントロールする技術を身につけようとするはずです(しない場合は問題外)。
もう一つ言うと、貴女も自分自身に我慢を強いて無制限で<いい人>を演じる必要はありません。面倒見のいいお姉さん役は、四六時中演じていると本当に疲れるはず。たまには、周りの目を気にせず、剥き出しの喜怒哀楽を、甘えん坊の小娘(25歳でしたっけ?)にブツけてやるといいのです。普段の<貯金>の分だけ、周囲は貴女の味方をしてくれると思いますよ。
【今月のまとめ】
愚者は己を賢いと思うが、
賢者は己が愚かなことを知っている BY ウィリアム・シェイクスピア