先ず、「言語・文化の壁」というハンディキャップがあります。日本人同級生の中にも、英語がネイティブスピーカー並みに話せる子達がいるのでしょうが、文面から察するに貴君自身は、そうではなさそうですね。だからと言って、覚えたてのスラング(俗語)で話し掛けたり、マンガのようなオーバーアクションを取ったりすると、バラエティ番組でお笑いタレントの人が外人のマネをやっているのと同じくらい珍妙なので、絶対にやめましょう。「寸鉄人を刺す」という言葉がありますが、「どれだけ話すか(量)」よりも、「何を話すか(質)」の方が大事なのです。
「日本人である」というのは、あなたの個性であり、一生変えられません。ならば、それを突き詰めて考え、自分のものにしてこそ異文化の人達と渡り合える何かが生まれます。さらにもう一つ。貴君は、自分の容姿、性格などへの自信のなさが弱気に拍車をかけ、戦う前から不戦敗を選ぼうとしていませんか?貴君だけではありません。どんな男前でも天才でもチャンプでも、人間というのは恋や人生の不条理に対しては無力で弱いものなのです。歯を食いしばって、その弱気と向き合い、嵐の中に飛び出してこそ、勝つにせよ負けるにせよ、次の展開が開けてくるのです。
先ずは大きく気合を入れて、何かをやってみることです。空手道場に通うも良し、弁当を3人前食べるも良し、生肉(豚肉不可)をバリバリかじるも良し。人から見て馬鹿なことでも、何かに挑戦してみることで、行動の中から自信と勇気が沸いてくるはず(多分)。男を磨き続け、挑戦を諦めなければ、いつの日か大金星を射止めることがあるかもしれません。貴君自身の心だけが、その闘いを続けるか止めるかを決めることが出来るのです。心が折れるまで、悔いの残らないよう頑張ってください。
【今月のまとめ】
「やる前から負けること考えるバカがいるかよ!」
(張り手)BY アントニオ猪木