「なぜに、いきなりMAX？　いつの間にか『彼女』にされていたワタシ…。」

　29屋さん、はじめまして。大学でベトナム語を勉強し始めてから数ヶ月。ようやく生活のペースがつかめてきたのですが、ひとつ困ったことがあります。ある日、仲の良いベトナム人学生♀から「あなた、○○君とつきあってるんだって？」と、知り合いの男子学生の名前を唐突に出されました。その人とは以前、少人数での食事で隣り合わせたことがあり、その後も2人でお茶を飲んだりしたことはありましたが、あくまで友人として普通に接したまで。全くの恋愛対象外だったので、笑いながら否定したのですが、そのあとが大変。そのコトを聞いた本人が、「どうして、キミはそんなにボクをじらすの？」とか、「また笑顔のキミに会いたい」とか、見当違いのメッセージをよこして来たのです。やんわりと断りを入れたいのですが、どうしたらいいのでしょうか。　　　

PN：カルメンお麻紀（21歳♀：学生)

「冗談の通じない脅威の防御力!!　洒落は一切通じまへんでぇ〜。」

　女性は生まれながらにして『女』であるが、少年が『男』になるには数多くの艱難辛苦を経なければならないという意味の格言は、洋の東西を問わず数多く残されています。要するに、男子学生というのは煩悩と衝動のカタマリが服を着て歩いてるようなものなので、女子の何気ない仕草や言葉の端々を自分勝手に解釈して、妄想＆暴走を隙あらば行っているのです。

　ましてや、純情素朴なベトナムの男子学生。早熟な日本人と比較すれば、プロ野球VS.リトルリーグのようなもの。貴女の投げた球は肩慣らしのキャッチボールを含め、その全てが剛速球に映ります。むやみに微笑みかけたり、バイクの2人乗りで体が密着しようものなら、もぉ大変。世界最高性能のコンピューターが泣いて謝るほどのスピードで、彼のアタマの中を様々な情報が飛び交うことでしょう。『男女7歳にして席を同じゅうせず』とまでは言いませんが、日本で異性に接する際のフレンドリーさを100とした場合、40ぐらいで行動するのがベトナム人独身男性に対する心構えとして適当ではと、勝手に設定させていただきます。

　ちなみにベトナム人女性の場合。脈が無い場合は残酷なまでに最初から「いいお友達でいましょうね」と宣言するそうです。例外もありますが、この後で逆転ホームランを打つことは「先ずありえない。By当店女性スタッフ」とのこと。結果、たまにストーカーも出ますが、殆んどの男子が『さぁ元気よく、次、行ってみよーっ！』と、故いかりや長介氏ばりの切り替えの早さを発揮するとか。

　というわけで、貴女も面と向かって言ってあげないと、いつまでも恋愛シーソーゲームの当事者扱いされかねませんので、早くトドメを刺してあげてください。しかし「ぷはっははは、バカじゃないのぉー」といった、男のメンツを丸つぶしにするようなフリ方では、生涯恨まれることは必定。嘘でも「日本に彼がいるの、ゴメンナサイ」と言っておく方が無難です。まぁ、滅多に無いことなので、モテる女のツラさを今のうちに堪能するのも一興。ただし「押して押して、突然引いてみせる」というのは、万国共通のプレイボーイの手管。大ヤケドする前にきれいな勝ち逃げを心がけ、『高嶺の花』気分を満喫してください。

オフィスジパンング・今日の弁当
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（2005年7月5日 火曜日 9:52JST更新）