節約してるつもりなのに…？一向にお金が貯まらない。

　29屋さん、こんにちは。日本でのOL生活を経て、心機一転。ベトナムでの現地採用生活をはじめて間もなく一年になろうかという今日この頃ですが、不思議なことがあります。某外資系企業で勤務する私の給料は、友人と比較してもやや高めですし、贅沢をしてるつもりもないのですが、なぜかお金が貯まらないのです。別に一財産作りたいわけではないのですが、日本よりも明らかに物価の安いこの国で、気付かないうちにお金を使ってしまっているという状況を自分でも把握しきれず、首をかしげているところです。ズバリ、どうでしょう？

PN：木土 子春(きづち こはる/30歳♀)

ストレスからの衝動買い＆外食中心の生活による、を自覚するべし。

　以前、Tさん(♂仮名)という友人とよく遊んでいたことがあるのですが、某大手メーカー駐在員の彼の自室は、いつも最新のゲームやアニメ、フィギュアなどが溢れ返り、私は密かに「電子の要塞」と名付けていました。彼は駐在手当ての殆どを趣味に注ぎ込んでおり、日本の家族や友人に国際郵便で送ってもらっていたそうなのですが、何が彼をココまで掻き立てたのでしょう？これはダイエットにおける ｢リバウンド｣ のようなもの。趣味に関する情報やモノが少ない海外駐在 (＝常に軽い飢餓状態) となることで、ちょっとした購買チャンスに巡り会った場合、あまり考えもせずにエサに飛びつく心の準備が出来てしまっているのです。これは当地での生活を終え、日本に帰った人たちが最初に苦しむ病でもあります。私の友人も、帰国後最初の月のカード支払い額を見て愕然としたそうです。

　日本であれば、望む望まないに関わらず、映画、居酒屋、コンビニ、ファッションetc…、出費の名目には事欠かないため、趣味ばかりにお金を注ぎ込むわけにはいきません。ましてや1万円札を持ち歩いたり消費したりする機会は数えてみると少ないはずなのに、ベトナムでは非常用と称して数万円相当のお金を常に持ち歩く。そして、何となく懐が暖かい気がする勢いに任せ、想像以上に高額の飲み食いしている人は多いはず。財布に2000円位しかなくても、定食屋さんで煮魚定食420円＋冷奴100円で満足して帰宅していた日本と比べて、はるかに贅沢な暮らしに慣れてしまっていることを、先ずは自覚してみましょう。欲望は、中途半端に満足させると次への期待が高まる生き物なのです。発想を逆転させ、一度げっぷが出るまで美食を味わい、帰りのタクシー代が無くなるまでつまらない買い物（例：ボーリングの球）をしてみることをお勧めします。そして、翌日襲来するであろう胸焼けや後悔の念と戦いながら、少しずつ生活感覚を微調整してみてください。

　生きていれば必ずお金を遣います。ただ、単なる「消費」ではなく、自分を高める「投資」に繋がる、満足と納得を持って財布のヒモを操れるように、トレーニングと失敗を続けていくこと。そのうち良い買い物にめぐり合うことでしょう。多分。「ストレスからの衝動買い＆外食中心の生活による、を自覚するべし。」

オフィスジパンング・今日の弁当
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（2005年2月27日 14:55更新）