英語の先生
父が英語の通訳だったものですから、小さいときから英語に接していました。ですから気づいたときには外国語の勉強が大好きだったのです。それで大学でロシア語と英語を勉強して、モスクワに2年留学しました。もちろんロシア語中心の毎日でしたが、各国から集まっている学生達の会話はもっぱら英語でしたので、英語の勉強にもなったのです。
帰国後、高校で6年間英語を教えました。それからインターナショナルスクールに転職し、英語でベトナム文化を教えています。その間、オーストラリアで1年間教授法の勉強をし、ますます教えることへの興味をかきたてられました。
現在は昼の授業を終えた後、週3回、ホーチミン市ゴーバップ区の英語学校で英語を教えています。この英語学校は、児童、少年、成人の3コースに分れています。年齢はもちろん、 クラスの雰囲気や生徒の学力差なども考慮して、いろいろな教授法を使います。充実した楽しい毎日ですよ。以前はこのような英語学校がなく、ベトナム人教師がベトナム語で教えるところが多かったので、生徒はなかなか上達しませんでした。今ここでは、1つのクラスをベトナム人教師とネイティヴの教師が2人1組になって教えるので、多面的な授業ができるのです。
朝から夜までずっと教える毎日で、あまり自由時間はありませんが、時間があればファッションアイテムのショッピングに行きます。あまり買い物ばかりしていると、主人の顔色が変わってきますので、そんなときは一緒にベトナム料理を食べに行きます。私も主人も食べ歩きが大好きだし、美味しいものを食べると機嫌が直りますから、これが夫婦円満の秘訣ですね。
文・構成=笹原亮(ジャアク商会)
(ベトナムスケッチ2004年5月号) |