カナダ式教育で心を育み、未来への道を切り拓くハノイトロントスクール

「ハノイトロントスクール（HTS）」では、1～10年生の生徒にカナダ・オンタリオ州のカリキュラムに基づいた教育プログラムを提供している。このプログラムの特徴や、生徒が身につけるスキル、得られる機会などについて、校長へのインタビューでその答えを探る。

リー・マーティン・チャクリー理事長
Mr. Lee Martin Chalkly イギリス・ルートン（Luton）生まれ。セントマーク＆セントジョン大学で歴史と映画を学び、エクセター大学で教育学の修士号を取得。ケニア、ラトビア、マレーシアなど10ヶ国で31年以上にわたり教育に従事し、ケンブリッジ国際中等教育（IGCSE）、Aレベル、国際バカロレア（IB）、アドバンストプレイスメント（AP）などのカリキュラムを指導。教育革新と生徒の成長に情熱を注ぐ。

柔軟かつ実践的な教育で
感情管理と個人の成長を支援

「HTSのカナダ式教育プログラムは、オンタリオ州のカリキュラムを基に設計されており、柔軟性、国際的な認知度、そして実践的な学び方に重点を置いています」　

このプログラムでは、学術試験の準備に偏ることなく、実践的な活動を通じて生徒が自己思考力、批判的思考力、チームワークといったソフトスキルを身につけることを目指している。とくに、小学生向けの「感情サーモメーター／Emotional Thermometer」といった活動が特徴的で、感情のコントロールや調整スキルを育むことで、生徒一人ひとりの成長をサポートする。

「一例を挙げると、生徒は凧揚げの活動を通じて、ネガティブな感情を凧にたとえ、感情を調整する方法を凧のひもに結びつけながら学びます。これにより、現実の課題をシミュレーションし、生徒が意思決定力や適応力を実践的に身につけられるよう工夫しています」

世界へ羽ばたく第一歩を！
OSSD取得や「未来の道筋」プログラム

HTSでは、カナダのカリキュラムに基づいた純粋なプログラムから、カナダとベトナムの教育カリキュラムを融合させたプログラムまで、3つの教育プログラムを提供している。　

とくに外国人学生に最適な「オンタリオ最適化プログラム／Ontario Optimized Program（OOP）」では、授業の85～90％が英語で行われ、世界的に認められているオンタリオ州高等学校卒業証書（OSSD）の取得が可能だ。

また、「未来の道筋／Future Pathway」プログラムでは、生徒一人ひとりの興味や強みを基にしたキャリアアドバイスを提供。オンラインツール「ユニフロッグ／Unifrog」を活用し、大学進学やキャリア選択をサポートする。

「ユニフロッグでは、国際ビジネス、科学技術、国際政策といった専門分野に応じた進路を選べる充実した学習コースを提供しています。また、トロント大学のAI専門家によるワークショップでは、生徒がリーダーシップやAIの活用が未来のキャリアに与える影響を探求する機会を設けています」