第20回ズバリ、道場経営って儲かるの？

大蛇が獲物を締め上げながら呑み込むが如く、タックルしてきた相手を押しつぶし体全体を使って仕留める。

皆さん、こんにちは！　「オーバーリミットBJJサイゴン」ヘッドコーチ小谷尚孝です。

　今回は「柔術の道場経営ってぶっちゃけ儲かるの？」というお話。結論から言うと、仕事として考えると、かなり効率が悪く、不安定な職業だと言えます。
　まず、柔術家に限らず、武道格闘技を教える人が、どうやってお金を稼ぐか？　大まかに次の５種類があると、私は考えます。①定期開催の教室を開き、生徒を集め授業料を取る。②単発のセミナーや教材・グッズ販売でギャラをもらう。③プロの格闘技興行や優勝賞金の出る試合に出場して勝つ。④スポンサーと契約し、後援してもらう。⑤自分で流派を作って（柔術の場合、連盟所属の三段以上の黒帯は一家を構えられる）生徒への証書発行や加盟道場の登録料などを徴収する、などなど。

　正直、「狭き門」であり、たとえ自分自身が血反吐を吐いてものすごい努力の末に、めちゃくちゃ強くて教えるのも上手くて経営能力のある道場主になれたとしても、習い事には流行り廃りがあるもの。ブラジリアン柔術（BJJ）がフォーエバー大人気であれば万々歳ですが、こればかりは誰にもなんとも言えないのが厳しいところです。

　結局「好きだから」こそ、諸々キツイことはあれども、続けられる。大金持ちにはなれなくとも、他の何かは必ず得られている。そんな気はしている今日このごろです。「スケッチ見ました」で初回体験無料。見学も受付中です。

Information

小谷尚孝
こたにひさのり

ブラジリアン柔術道場「オーバーリミットBJJ／OverLimit BJJ 」ベトナム支部長。三重県出身。ベトナム在住は26年突破。学生時代は一切、運動経験がないまま、ダイエットで始めた格闘技がライフワークに。クラス指導の傍ら、現役選手としても活躍中。

FB: @OVERLIMITBJJSAIGON