第17回柔術の帯って、誰からどうやってもらえるの？

私の先生。世界王者４回などタイトル多数。帯を上げる基準は、かなり厳しいです。

皆さん、こんにちは！　「オーバーリミットBJJサイゴン」ヘッドコーチ小谷尚孝です。

　今回は「柔術の帯ってどうやったら誰からもらえるのか？」というお話。

　たとえば、空手であれば、それぞれの流派の定める試験があり、合格すると帯色が上がります。ブラジリアン柔術（BJJ）の場合、それぞれの帯色について練習の頻度や期間の長さという一応の条件はありますが、特に決まった試験があるわけではありません（注：独自基準の試験を実施する道場もあり）。ぶっちゃけ「自分が教わっている先生の判断で決まる」と言えます。

　なので、道場によっては、めちゃくちゃ基準が厳しい。たとえば、「大きな大会で金メダルをいくつ取れ」とか、「よその道場の上の帯色とガチのスパーリングして負けない」とか。

　逆に簡単な道場だと「この人弱いけど、もう●年通ってるし、かわいそうだから」とか「道場の改修工事のお金出してくれた」とか、情実やプレゼント代わりにホイホイくれるところもあります。

　生徒の側からすれば、いつまでも帯が上がらないと面白くないし、かといって実力に見合わない帯をもらったら試合やスパーリングでボコられる。正直サジ加減が難しいところですが、生徒の適切な成長に応じたステージを用意するのがコーチの役目なので、その感覚が師弟でマッチしていることが大切だと、私は思います。

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Information

小谷尚孝
こたにひさのり

ブラジリアン柔術道場「オーバーリミットBJJ／OverLimit BJJ 」ベトナム支部長。三重県出身。ベトナム在住は26年突破。学生時代は一切、運動経験がないまま、ダイエットで始めた格闘技がライフワークに。クラス指導の傍ら、現役選手としても活躍中。

FB: @OVERLIMITBJJSAIGON