人生相談29屋にきけ！ フォ!!!! ／第06回

29屋（にくや） 食材＆弁当屋の店主。本業の傍ら、かつては「愛と勇気とほんの少しのお金」など本誌人気コラムを担当。本コーナーでは、ベトナム暮らしのさまざまな悩みをバッサリ解決（！？）します！

Q.「女の武器も実力のうち？商売敵の美人営業が、正直、憎いッ！」

29屋さん、聞いてください。私の仕事は、日系の工場や企業様を相手にした営業職なのですが、最近、思ったように数字が上がらず、悩んでおります。というのも、最近同業他社の現地採用営業で雇われた女性が若い人受けのする美人で、みるみるうちに当地でのセールスを伸ばしているようで、アポ取りも成約数も、情けないことに完全に後塵を拝しています。このままだとジリ貧です。私は、どうすればいいのでしょうか？

A.他人のせいにしてるような男は、人相も人柄もロクなもんじゃない

貴男の働いておられる業界のブラックorホワイトの如何にかかわらず、買い手というのは移り気なものですし、「契約のとおりにお金を支払う」という一事以外には、何の義務があるものではありません。ましてや、これだけベトナム社会が市場として期待・評価されている今日この頃。同じ業界で強力なライバルが現れて、シェアが奪われることもあるのは当たり前の話です。 お客さんや商売敵を恨むのは筋違いであり、そんなことで心を歪ませていると、ますます自分のことがオロソカになり、雑になった仕事が、更なるお客さん離れを呼ぶことでしょう。敵を知り、おのれを知らば、百戦危うからず。マーケットの大きさ、自他の商品の需要・長短所の把握を自覚したうえで、それでも「ライバルが美人だから負ける」というのであれば、やるべきことはただ一つ。貴男も「イケメン」になればいいのです、はい。

男の美しさは、外見や上っ面の言葉だけでは、測れない

「そんなこといっても俺不細工だし、コミュ障だし、どうすりゃいいの？」と、絶望するなかれ。美しさ、明るさとは、おのれの弱さを認め、笑い飛ばし、どんな苦境でもあきらめない心から生まれるものです。その境地に至るまでの道を示す地図は、それぞれが見つけるしかなく、何度も敗れ、涙することも一度や二度では済まないかもしれません。 しかし、そこで、生き残り、立ち上がった貴男が見せる笑顔は、コアな固定ファンをつかんで離さないほどの、すばらしいイケメンぶりであることでしょう。どうせ、美人にコロッと流れるお客は、次の新顔美人にまた流れるもの。変わらぬ「華」を咲かせるために、貴男は只々、男ガッツ！

【今月の言葉】　「女に復讐する必要があるだろうか?　自然がそれを引き受けてくれる。待っていさえすればよい」byオーレリアン・ショル