#11 Đường Lê Hồng Phong／レーホンフォン通り

ベトナム全国の通りには、歴史上の出来事や重要人物の名前などがつけられている。 よく耳にする通り名の意味や由来について紹介

中国・ソ連・インドシナを股にかけ 共産党の基礎を築いた革命家

レー・ホン・フォン（Le Hong Phong、1902年9月6日～1942年9月6日）は、仏領インドシナの革命家で、インドシナ共産党の第2代書記長。妻は共産党の要人で、大学の同級生でもあったグエン・ティ・ミン・カイ（Nguyen Thi Minh Khai）。 ゲアン（Nghe An）省（フングエンHung Nguyen）県生まれ。幼少期の暮らしは貧しく16歳で働きに出るが、搾取に対する労働者運動に参加し解雇。革命家の道を進むこととなる。 1924年1月、中国の広州でホー・チ・ミン（Ho Chi Minh）と出会い、心心社（Tam Tam Xa）革命に参加。ベトナム青年革命同志会の中核メンバーとなる。1926年2月、中国共産党に参加。その後ソ連の東方勤労者共産大学などで学び、同大学卒業後、ソ連赤軍中佐となる。 1934年3月、コミンテルンの指導のもとマカオでインドシナ共産党の海外指導部が成立、書記を務める。既に麻痺した党中央委員会を立て直すべく尽力し、実質的な党書記長の役割も担った。翌年3月、マカオで第1回党大会が開かれ、書記長の座に就く。同年7月には、党代表団を率いてモスクワで開催された第7回コミンテルン世界大会にも出席した。 1937年11月にベトナムへ帰国し活動するも、1939年6月、サイゴンで仏軍に捕えられ、半年間囚われた。1940年2月、2度目の逮捕で5年間囚われた後、コンダオ（Con Dao）島へ流刑。誕生日の1942年9月6日、刑務所で息を引き取った。 石井 彩子 元ベトナム考古学徒。考古学とベトナム書道はライフワーク。日々はどローカルライフ。