■ベトナム国家人形劇場のルォン(Nguyen Trung Luong)さん
「ベトナムには『息子の嫁は自分の娘。娘の夫は赤の他人』ということわざがあるけれども、水上人形の動かし方や作り方が他の村に知られないように、絶対秘密にしていました。将来、嫁ぎ先の家族に知られると困るから、娘には人形の動かし方も作り方も見せないというのが当たり前だったんですよ。」
そんな風に、村ごとの特有の文化が守られてきたんだね。
演目の数もとっても多い!
そんな「秘儀」が国家の芸能となったのには、1956年に設立されたベトナム国家人形劇場(Nha Hat Mua Roi Quoc Gia Viet Nam)や、1969年に設立されたタンロン水上人形劇場(Nha Hat Mua Roi Nuoc Thang Long)などの劇場の功績が大きいみたい。とくにベトナム国家人形劇場は、故ホーチミン国家主席の一声で設立されたんだそうだよ。