旅のインフォメーション
【概要】
1992年に世界遺産に登録されたアンコール遺跡群を有するカンボジア。近年まで激しい内戦下にあったが、現在は世界中から多くの旅人が訪れる、一大観光地となっている。首都はプノンペン、アンコールワットやアンコールトムなどはシェムリアップにある。
【気候】
熱帯モンスーン気候に属し、5月〜11月の雨季と12月〜4月の乾季にわかれている。12月〜2月の間は比較的暑さも穏やかで、観光のベストシーズン。
【電話】
カンボジアの国番号は「855」。本誌で記載している電話番号は、国番号を除いた市外局番から。なお、市外局番はプノンペンが「023」、シェムリアップが「063」。「011」や「012」など「01」で始まる番号は携帯電話。
【交通】
日本からの直行便はなく、タイまたはベトナムを経由して訪れるのが一般的。ベトナムからはハノイのノイバイ空港、ホーチミン市のタンソンニャット空港から就航している。
【ヴィザ】
カンボジアへの入国にはヴィザが必要。観光ビザで最長1ヶ月の滞在が可能となっている。プノンペン・ポーチェントン国際空港やシェムリアップ空港での取得もでき、料金はツーリストビザで20US$。
【アンコール遺跡群入場料】
アンコール遺跡群への入場には入場パスを購入しなければならない。パスの有効期限は1日、3日、7日の3種類あり、料金はそれぞれ20US$、40US$、60US$。3日券と7日券の購入には顔写真が必要。
【カンボジア古典舞踊について】
カンボジアの古典舞踊は王室で伝承されてきた「宮廷古典舞踊」と、村々に伝えられてきた「民族舞踊」の2つからなっている。通常ダンスショーは、2種類をひとまとめに催されることが多く、その種類は以下のようなものがある。
<宮廷古典舞踊>
■アプサラの舞/Apsaras Dance
アンコール王朝期から踊られる、宮廷古典舞踊の代表作。天界の花園で舞い遊ぶ天女を演じる。しなやかな四肢の動き、手や足の指の反りなど、まさにカンボジア舞踊の真髄。
■祝福の舞/Royal Dance
美しい花を手に、世界の平和と幸福を祈る踊り。
■モニメカラ/Moni Mekhala
水の女神「モニメカラ」が、宝玉を狙う嵐の精レムソを退治する物語。乾季の後にやってくる恵みの雨の祈願の意味も含んでいるという。
■リアムケー/Reamker
古代インドの抒情詩ラーマーヤナ物語のカンボジア版。魔王ラーバナに捕らわれたシータ姫を、夫であるラーマ王子とその弟ラクシュマナが、猿の王ハヌマーンの手をかり、救出する物語。阿修羅の一軍と、猿の軍団が戦う場面は迫力満点。
■人魚のダンス/Mermaid Dance
シータ姫を救出に向かうラーマ王子がハヌマーンに命じ、広がる海に石橋をかけさせる、ラーマーヤナ物語の一説。
<民族舞踊>
■ココナッツダンス/Coconuts Dance
結婚式等でもよく踊られる、ココナッツをリズムに合わせ打ち鳴らすダンス。生きる喜びや、人との調和がテーマになっているという。
■漁師の踊り/Fishermen's Dance
悪戯好きの漁師の少年が、少女たちをひやかしながら、少しづつ愛を育む姿を演じる。
■パイリンのクジャク/Peacok Dance
タイ国境にあるパイリン鉱山で宝石の発掘をする、ミャンマーからやってきた少数民族に伝わる踊り。クジャクをイメージした、コミカルな動きが可愛らしい。
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