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↑これが午門。週末の夜、美しくライトアップされた様子も必見だ |
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↑顕臨閣の鼎。人の背丈ほど巨大なものだ |
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ベトナム最後の王朝・グエン朝の都が置かれた古都。通りを行く人に街路樹が優しく木陰を差し伸べる
王宮巡りは、午門から始まる。正午にこの門の真上に太陽が来ることから、この名前がつけられた。皇帝以外はここを通って出入りすることは許されなかったという。門の2階にも登ってみよう。ここからは、外には王宮の周りを囲んで水を湛える濠、内には太和殿の雄姿を見ることができる。
門から降りたら太和殿を見学しよう。皇帝の即位式が行われたというこの建物の中は、太い円柱によって大きな屋根が支えられた豪快な雰囲気を醸し出している。
太和殿を見たら、午門を背にして左に伸びる、緑豊かな小径を進もう。間もなく、応祥門という名前が掲げられた、小さな門が左手に現れる。これをくぐると顕臨閣だ。ここはグエン王朝歴代皇帝たちの菩提寺。9人の皇帝の名前が記された9つの大きな鼎(かなえ)がある。それぞれの鼎は、皇帝たちのイメージを表現しており、そのデザインの違いを見てみよう。
顕臨閣から王宮を南北に走る縦の道を5分ほど歩くと、長生殿が左手に見えてくる。これは初代皇帝のザーロン帝が母親のために立てた建物。戦争で破壊された部分と、新しく建て直された建物との対比が痛々しい。
長生殿の前にも、建物があったが戦争で破壊され、現在は瓦礫を残すのみの草原となっている。その向こうに見えるのは皇帝劇場。ここでは世界無形遺産に登録された、宮廷音楽と舞踏をぜひ見てみよう。皇帝劇場を出て右に歩くと、間もなく午門が見えてくる。街路樹からもれてくる木漏れ日が優しい王宮の散歩を楽しんで欲しい。
世界遺産登録年:1993年
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<特集>グエン朝の音楽家たち
(2005年4月4日 月曜日 9:51更新)
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