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                        |  | ↑保存状態は遺跡によってさまざま。爆撃などで崩壊して土台しか残っていないものも |  
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                        |  | 壁面に施された華麗な装飾からは、かつてのチャムの文化に高さがうかがい知れる |  
                        |  |  かつてこの地で栄華を極めた海洋民族・チャムの聖地・ミーソン遺跡は、山ふところ深くひっそりと眠っていた  ミーソン遺跡では、グループAからHまでに分類された遺跡群が、1本の遊歩道で結ばれており、迷ったりする心配なく遺跡散策を楽しむことができる。                        散策時には、壁面に施された装飾に注目したい。ここがチャンパ王国の聖地であった900年の間に、その時々の勢力の盛衰を反映して、装飾が細かくなったり簡素になったりと、様々な変化を見せている。いろんな年代の遺跡があるここでは、それらを一度に見ることができる。                        チャム塔の中に入ってみると、これらの塔が柱や棟柱を使わずに建てられていることに気が付くだろう。そのため屋根はレンガを少しずつ、ずらして作られた。これもチャンパ建築様式の特徴の1つだ。                        また見ただけでは分からないが、これらのレンガを積み上げる際には、セメントなどの接着剤を使っておらず、レンガとレンガの間には隙間がない。どのようにして、レンガを接着させ強度を確保しているのかに関しては諸説紛々。ある高名なチャム研究者は、その謎を解明したとして、ダナンにある「アプサラ」レストランの中に、自分の学説を実践してチャムの塔を建てているが、まだその謎は100%解明されたわけではないと言う。                        そのような理屈はともかく、周りを山に囲まれた緑豊かな盆地に、静かに眠る数々の遺跡群は厳かな空気に包まれており、その間を歩いているだけで、神秘的な雰囲気に浸ることができるだろう。   世界遺産登録年:1999年 世界遺産街道 | ミーソン遺跡 | ミーソントラベルインフォ | 旅インフォ  (2005年3月28日 月曜日   10:39更新) |