01 ハロン湾で一夜を過ごす
ハロンクルーズを楽しむ12のポイント
ハロン湾で一夜を過ごすことの何が素敵かと言うと、それは「ハロン湾で一夜を過ごすこと」そのものに他ならない。
夕方になるとジャンク船は、夕日の見えるポイントに碇を下ろす。そこからが壮大な日没ショーの始まりだ。帆をあげたジャンク船、後ろには林立する奇岩群、そこに沈んでいく真っ赤な夕日。まさに絵に描いたような風景とはこのこと。
夜も素晴らしい。奇岩に囲まれた静かな入り江にジャンク船は停泊する。何も灯りは見えない。月に照らされた奇岩のシルエットが浮かび上がる。漆黒の海面には、月明かりがハケでひいたように白いラインを描く。
朝は、岩々の上に巣を作っている海鳥たちのさえずりで目が覚める。甲板に出ると東の方がぼんやりと明るく見える。そして空の色が、濃い藍色から青、そして紫へと刻々と変化する。空が明けきると鳥たちは飛び立ち、彼らのさえずりに代わってせみしぐれが聞こえてくると、すっかり朝。船のクルーが「朝食の用意ができました」と呼びに来てくれる…。
こんな経験ができるのは1泊2日のクルーズならでは。日帰りクルーズだと、回れる範囲も限られていることから、どうしても他の船も一緒になってしまうが、1泊だと行動範囲がグンと広がるので、他の船がいない奇岩の林の中を進む。それでこそ、ハロン湾の神秘が味わえると言えるだろう。
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