テトはこう迎えよう
お正月といっても、実際に何があり、どのように過ごせばよいのか外国人にはなかなか分からないもの。そこで、簡単にテトの迎え方をご紹介しよう。
@年末・かまどの日(旧暦の12月23日/2009年新暦は1月18日)
各家庭に奉られる守り神「かまどの神様/Ong Tao」が、一家の1年を天の神に報告する日。無事にかまどの神様が天に昇れるよう、供え物をおくる。この日で1年を締め、以降、大掃除などで旧年の厄を取り払うことが多い。
A大晦日(旧暦の12月30日/2009年新暦は1月25日)
丸1日、家族総出で準備。正月料理の支度、飾りつけなどを行う。なお、家の壁のペンキ塗り、衣類・カーテンなどの洗濯など、全ての準備はテトまでに終えなければならない。借金がある場合は旧年内に返済し、家族や友人間の問題を解消しておくことも重要。
B大晦日〜元旦
新年の準備が整ったら、寺院や廟、教会などへ初詣に訪れる。大晦日の深夜12時頃から元旦にかけての参拝が一般的で、その後、寺院や祭壇、廟の前に植えられた木の葉の若芽を摘み取り、家へ持ち帰る。若芽は神仏が与えてくれた、幸福を招くものとされているのだ。
C元旦(旧暦の1月1日/2009年新暦は1月26日)
初詣の後、子どもたちは両親や祖父母の元へ年始の挨拶に訪れる。大人はやって来た子どもたちにお年玉を渡す。その後、友人や知人等に電話をかけ、新年の挨拶を交わす。
*テトの初日(元旦)は、祖先や祖父母のためのテトとされている。つまり、元旦は他の人よりも父母、祖父母、祖先に先に挨拶をするが、これはまず目上から目下のものへ、幸福を受け取る順序があるからという。
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