テト期間中は市場が閉まる上、休日として料理を作ることが少なかったことから、ベトナムの正月料理は作りおきができ保存のきくものが多い。中でもテトを代表する食べ物といえば、「バインチュン/Banh Chung」とよばれる巨大ちまき。もち米をゾン(Dong)と呼ばれる緑葉で包み、12時間ほど茹で上げたもので、完全殺菌された上に、幾重にも重なる葉が外気との接触を防ぐため、長期保存が可能となっている。
このバインチュンはベトナム北部では四角形で緑豆と豚肉が入っているが、中部や南部では円筒形をしており、「バインテト/Banh Tet」と呼ばれている。具も小豆を使った赤飯風やココナッツ&バナナ風味のものなど北部にはないバリエーションが豊富にある。
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