前々から一度は訪れたいと思っていた。
そこは、1930年代にフランス人の避暑地として開発され、かつては140軒ものヴィラが建ち並び、「中部のダラット」と呼ばれた山深い高原の町。山から20キロの道のりを買い出しに来る人たちのため、麓の村では周辺よりも数時間早く市場が立ったという。長期滞在者のために郵便局や病院、教会まで作られた。しかしそんな栄華もわずか20年ほどで終焉を迎える。1954年にフランスが撤退した後、町はすたれた。さらにベトナム戦争時には、戦略上の要所として激しい攻防が繰り広げられ、残された建物も崩壊。かつての栄華はひとときの幻となって消え去ってしまった…。
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上)バックマーゲストハウス 中)「しゃくなげ滝」という意味のロドデンドロン滝 下)下界が快晴でも山の上は深い霧、ということも |
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