ハノイの素朴な家庭の味
本場の旨さに舌鼓
フックザオムア [ベトナム料理]

	タニシ入り米麺「ブンオック (Bun Oc Ha Noi)」(2万4000ドン／約180円)はトマトの風味が爽やか。「白茄子の漬け物 (Ca Phao Mam Tom)」(9000ドン／約70円)はエビ塩辛「マムトム」と食す
	左）自慢の「ブンチャー・ハノイ（Bun Cha Ha Noi）」は2万9000ドン(約220円)。唐辛子とニンニクの酢漬けが味をひきしめる

　ひとくちにベトナム料理と言っても、南北に長いこの国では、地方によって料理の種類や味が異なるのが面白いところ。オフィス街に登場したこの店では、北部家庭料理が楽しめる。

　ハノイ名物「ブンチャー　Bun Cha」は、米麺ブンを甘酸っぱいヌクマムベースのタレにつけ、豚肉の炭火焼きと一緒にほおばる。同店ではブンチャー専門の料理人をハノイから呼び寄せるこだわりよう。青いパパイヤとニンジンの入ったタレが温められて出てくるのが美味しさの秘訣。熱々の状態で、口いっぱいにジューシーな肉汁が広がる。

　海産物やアヒルなど新鮮な食材を使った総菜（3万9000ドン／約290円〜)も味付けは北部風。ランチタイムにはオフィスビルで働く北部出身のビジネスマンで大にぎわい。本場の人が納得する味に間違いなしだ。

　店名：Khuc Giao Mua [フックザオムア]
　住所：96 Ho Tung Mau St., Dist. 1
　電話：(08) 8217289
　営業時間：6:30〜22:00

（2007年1月号／2007年1月22日 月曜日 11:07JST更新）