レジェンドホテルが
丸ごと全部美術館に!
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館内にはこの絵画展のために描かれた新作も含む百数十点が飾られている。花を写実的に描いた静物画、和服の日本女性を幻想的に表現したものなど、モティーフも手法も多彩 |
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現在レジェンドホテルでは、パブリックスペースのいたるところに絵が飾られ、館内がまるで美術館のようになっている。展示されているのは、ホーチミン市在住の画家にして建築家であるNguyen Thi Truong Thanh(グエン・チー・チュン・タン)女史の作品だ。
タンさんはフランス、アメリカ、モナコなどを含む海外11ヶ所で展覧会を開いた実力の持ち主で、モナコ現代美術館が選ぶ「才能ある画家」の1人にも名前を連ねている。中でも、編み笠のノンと民族衣装であるアオザイを、抽象画的な手法も取り入れた、現代的かつ大胆な構図で表現した作品群は、国内外で非常に人気が高い。展示されている作品が気に入れば、その場で購入し持ち帰ることも可能で、初日だけで20点近い作品が売れたという。期間中、タンさんもしばしばホテルに顔を出しているので、運が良ければ画家自身と直接お話ができるかも。「Wonderland Painting Exhibition(不思議の国の絵画展)」と題されたこの試み、1月9日から始まっており、4月9日まで3ヶ月に渡って開催される。
(ベトナムスケッチ2004年2月号) |