サイゴンTAXトレードセンター
4月中開店に向けて準備中
何ヶ月も前から何度も「オープン間近」と伝えられていた通称・国営デパート、サイゴンTAXトレードセンターが、いよいよ今度こそ本当に4月中にオープンすることになりそうだ。オープンに先駆けて、現在予定されている店内の模様をお伝えしよう。
■総店舗数は200軒
営業時間は朝9時から夜10時まで、ただし飲食店は12時まで営業する。中はG階が貴金属、時計、めがね、家電、化粧品、1階が衣類とスーパーマーケット、2階は生地類、シルク、陶器、花瓶、3階はレストラン、喫茶店、ビューティーサロン、漆器、ゲームコーナーという店舗構成。建物の中央、エスカレータのあるホールは、最上階までの大きな吹き抜けになる。店舗ブースは、7平方メートルという小さなものもあり、数は全部で約200。改装前と同様、多彩な店が軒を連ねる賑やかなショッピングゾーンになりそうだ。中に入る注目ショップ、なかでも日本語が話せるスタッフがいて安心して買い物ができるお店をご紹介しよう。
■今注目のシルバーアクセ店
まず1階(日本の2階)では、シルバーアクセサリー専門店・アンティークKellyが面白そう。取り扱い予定品目は、指輪、ピアス、ネックレス、ブレスレット、アンクレットなどなど。アンティーク調のデザインから最新のデザインまで「幅広い品揃えをしたい」とのこと。
■アジアと日本の融合
2階(日本の3階)ではサンフラワーと楽(らく)。Sun Flowerは、高級刺繍・漆絵細工で有名な同店の2号店。これまではサイゴンセンターにあった店舗を、この機にTAXへ移転・開店する。本店と同じ商品ラインナップを揃える予定だ。楽は日本の伝統的模様(着物生地)とアジア各地のシルク素材等を融合させて作り出す洋服、バック、サンダルを扱うお店。例えば着物生地のバックに水牛の角のハンドルを組み合せたり、サンダルの底に螺鈿を使用したり。「オリジナリティーを出した商品作りをしていきたい」とのこと。オーダーメイドも受付ける予定。
■最上階では結婚式も
最上階の3階(日本の4階)には、収容人員300人、結婚式場としても使える格式と規模のレストランがはいる。またチェーン展開をしているハイランドコーヒーも入るので、気軽に立ち寄ることができる。市内の一等地という恵まれた立地で、改装前は旅行者の御用達だったTAX。それだけに改装に際しては、ブース数の倍を超えるショップが出店を申し込んだとも言われる。後は、開店を待つばかりだ。
データは2003年3月19日現在
(ベトナムスケッチ2003年4月号) |