ベトナム現代史を語るのに欠かせない
博物館＆戦跡で見る戦闘史

　活気あふれるバイクの群れや、路上でのんびりお茶を飲む人々。平和を謳歌しているハノイも、かつては長い戦争を戦ってきた。そんなハノイには、軍事関連博物館や戦跡などが街に点在。ベトナムのもうひとつの歴史にふれてみよう。

	中庭には、歴代の戦闘に使用された兵器がずらり
	1975年のサイゴン解放の際、大統領府に最初に突入した戦車

　ベトナム近代史を学ぶのにはずせない博物館。インドシナ戦争やベトナム戦争はもちろん、18世紀のグエン（Nguyen）朝時代の武器も展示されている。中庭に置かれた戦闘機や対空砲、19世紀に建造された国旗掲揚塔など見所も満載。とくに、撃墜された戦闘機の残骸で作られたオブジェは印象的だ。

	カフェにある戦闘機のコックピット

　ベトナム空軍の歴史を紹介。館内の展示は他の軍事関連博物館とあまり変わらないが、庭に展示された戦闘機やヘリコプター、レーダー、対空砲の数々が裏庭までずらりと続き圧巻。1階のカフェには戦闘機のコックピット部分が展示されており、びっしりと内部を埋め尽くす計器類を間近で見ることができる。

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（2008年12月号 | 2008年12月11日 木曜日 20:04 JST更新）