コーロアの伝説
亀の姿をした神から1矢で1000人殺せるという石弓を授かり、名を馳せていたオウラック国のアンズオンヴオン王。敵対するナムヴィエット国のチェウダ(Trieu Da)王は、弓の秘密を探ろうと、息子のチョントゥイをアンズオンヴオン王の一人娘、ミーチャウと結婚させることにした。
平和を望むアンズオンヴオン王は結婚を喜んだが、弓のありかを聞き出したチョントゥイは、こっそりニセモノとすり替えてしまう。そして、チョントゥイは実家へ戻り、オウラック国とナムヴィエット国は再び戦火を交えることとなった。
弓のすり替えに気づいたアンズオンヴオン王の前に再び神が現れ、「本当の敵は後ろにいる」と告げる。振り向くと、そこには愛娘ミーチャウの姿。怒った王は愛娘の首をはね、自害。ミーチャウの死を知ったチョントゥイもまた、妻の死を嘆き悲しみ、入水自殺してしまう。
一説によると、首を切られたミーチャウは、岩となりコーロア城に飛んで帰ったとされ、その岩がミーチャウ寺の岩と言われている。また、アンズオンヴオン神社の前の池が、チョントゥイが自殺した場所とされている。 |