やってはいけない！
お正月のタブー

　郷に入れば郷に従え。ついうっかり、なんてことのないように、十分気をつけよう！

■元旦の午前中、女性は外出を控えるべし
　ベトナムでは、新年最初に家へ入った人が、その家の１年の運勢を決めると言われている。その際、家に入る人は運の良い男性、または家主の干支と相性の良い干支の男性が好まれ、女性は良くないとされている。ちなみに家に不幸が続くと、その年最初に家へ入った人が良くなかったと言われることが多いため、そういうことを言われたくない人も外出を控えるのが無難。

■元日はゴミを外に出すべからず
　昔々、とある貧乏な男が神様から１人の女中を授かった。すると、その女中が家に来てからというもの、男はどんどん金持ちになっていく。しかし、ある元日、男が女中をしかると、そのショックから彼女はゴミ箱に隠れてしまった。そして彼女がゴミ箱に隠れていると知らない男は、ゴミ箱を家の外に出して捨ててしまう。この時から、男はまた貧乏に逆戻り。ベトナムには、このような民話があり、元日のゴミ捨てはタブーとされているとか。

■その他　　
　元日によい行いをすることで、１年が幸せに過ごせると信じられているため、以下のようなタブーもある。
○悪口や良くない言葉を言ってはならない
○動物を殺してはならない
○喧嘩をしてはならない
○ものを壊してはならない。
○古い服を着ない。新しい服を着るようにする。

テト目前！
新・旧正月はイベント盛り沢山

　ベトナムのお正月テトは1月29日が元旦。それに伴い1月、2月には、新年を祝う行事が各地で行われる。ベトナムの習慣や文化を垣間見られるチャンス。ぜひ街に出て、その雰囲気をお楽しみあれ。

■ハノイの風物詩、花市はここで
　 旧市街のハンルオック(Hang Luoc)通りやタンロイホテル近くのギータム(Nghi Tam)通りでは、旧暦12月20日(新暦1月19日)頃より、桃や金柑を売る市が立つ。

■新年は花火で迎えよう
　 新年を迎えると、昔は爆竹を鳴らして祝うのが習慣だったベトナム。しかし、爆竹は危険として現在は禁止されている。代わりに旧暦の大晦日(新暦1月28日)の深夜24:00、ホアンキエム湖や西湖などのほとりで、夜空に花火が打ち上げられる。

■お正月・各地お祭り情報
・コーロア祭 Le Hoi Den Co Loa
コーロア城を築いたアン・ズオン(An Duong)王を讃える祭り。
期間：2/2〜2/6(旧暦1/5〜1/7)
場所：ハノイ・ドンアン Dong Anh地区コーロア Co Loa村
・ドンダー祭Le Hoi Dong Da
　 ハノイ市内最大の祭り。昔の戦の様子が再現される。
期間：2/2(旧暦1/5)
場所：ハノイ・ドンダー Dong Da地区
・リム祭り Le Hoi Lim
　 ドラゴンダンスや獅子舞などが披露され、多くの人出で賑わう。
期間：2/10(旧暦1/13)
場所：バクニンBac Ninh省ティエンズー Tien Du地区
・ドンキ祭り Le Hoi Dong Ky(爆竹祭り)
　 長さ5メートルの模造爆竹を使用した催物がいちばんの呼び物
期間：2/1〜2/3(旧暦1/4〜1/6)
場所：バクニン省ドンキー Dong Ky村

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（2006年1月10日 火曜日 8:17JST更新）